11/8は心の中でずっとマークしていた日でした
映画『本心』の公開日
※『本心』は平野啓一郎氏の小説の実写化
ということで、ささっと映画館へ行って参りました
(1000円で思い立った時に映画が見れるイオンシネマへ)
公開したばかりということもあり、以下、
ぐっと堪えて感想は控えめにしております
が、控えめとはいえネタバレ避けたい方のために
ちょっと下げます
読みたくない方はストップでお願いします
なお、やっぱり小説を読んでいるから感じること、通じるもの、あると思いました
現在11/15まで映画公開記念セールで『本心』を含む平野啓一郎作品がkindle 50%offなど、大変お得になっています
以下どれも期間限定セールでお得です
以下、ネタバレ控えめ?でしょうか
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- 映画感想
一言で感想を言うと
「ディストピアな現実をこねてまるめてギュッと固めて丸くして揚げドーナツにした苦さ、にが甘さ」
喉に詰まります
硬いし噛み砕けないし飲み込めずに咽せそう
以下の平野氏メルマガ等で語られている通り、エピソード等々
「原作小説とは異なる部分があります」
が、この鴻巣友季子さんが見抜いた「ディストピア感」は、映画での異なるエピソードベースでも、よく出ていたと思う
以下は細かい感想
・冒頭、一番違いに驚いたのは年代設定
(復習)小説『本心』は2040年代
・冒頭の三好さんと会う際の仮想空間や主人公のフィギュアがちょっとひと昔前!?猫はいいのに‥
・イフィーが出て来てきてからの
彼の住居、生演奏従え、食卓のテーブルコーディネート、などが近未来・退廃的、映像美だった
・「三好彩花」を演じる三吉彩花さん
という名前がとても混乱する偶然
にびっくり
鴻巣友季子さん『文学は予言する』
「分断と対立の深まる現代社会で、メリトクラシーとその「成功物語」はいつまで効力を発揮しうるのか?」
という「現代社会の中でもがき苦しむ若者の物語」にドブンと浸かりました
以下は関連情報です
- 映画『本心』
平野氏のメルマガより引用
本日11月8日(金)、映画『本心』が全国ロードショーです!
本作は、平野啓一郎の原作小説『本心』を新聞連載時から愛読し、感銘を受けたという池松壮亮さんが、「今やるべき作品」として、最も信頼する石井裕也監督に持ち込んだという意欲作。
池松さんをはじめとする豪華キャストに、日本映画界屈指の”鬼才”として知られる石井監督の創造性が合わさり、原作小説をもとにしながらもオリジナリティ溢れる作品となりました。
【出演】
池松壮亮
三吉彩花 水上恒司 仲野太賀/田中泯 綾野剛/妻夫木聡
田中裕子
【監督・脚本】:石井裕也
【配給】:ハピネットファントム・スタジオ
映画と原作は別物、とはいえ、合わせて楽しむことで、より豊かな体験になることは間違いありません。私も試写会で本作を鑑賞しましたが、映像ならではの最新テクノロジーのディテールや、キャストの方々の鬼気迫る演技に圧倒され、途中からは、原作との違いのことは忘れて、全く新しい映像作品として楽しみました。
近年、映画館では上映作品の入れ替わりが早く、しばらく経ってから観に行こうと思っていたら上映終了していた、ということもよくあります。映画『本心』を確実に鑑賞したい方は、なるべくお早めに、映画館に足を運んでいただくことをお勧めします。そして、ぜひ初週であるこの週末にご鑑賞いただき、一緒に映画『本心』を盛り上げてくださると嬉しいです!
愛と幸福の真実を問いかける平野文学を、ぜひ映画でもお楽しみください。
以下の対談やインタビューは、
私も映画を観た後に読みました
そして、こちらは映画と直接関係ない?平野啓一郎氏の根底に流れる思想だから関係ある?
いい言葉だと心に響いたので置いておきます
比較的安定している分人を通じて、そういう分人を長い目で「見守る」ことが大切です
「比較的安定している分人」を大切にする必要がある
私の場合はそれが、子供の頃からの、本や想像や空想の世界に浸ってしまう、そんな自分なのかもしれないと思いました
(そんなところに時間を使って)という自分の中の罪悪感を打ち消すために、こちらの平野氏の言葉も置いておきます






