『侍女の物語』を読んた後、

 ずっと”その後“が気になっていた『誓願』を読了

 

アメリカにある架空の「ギレアデ共和国」という身の毛もよだつディストピアを舞台にした小説ですが、

 

あっ、クリスマスカラーではないか爆笑と気づき、読了メモをあげています

 

 

 

 

『誓願』は、謎解き・ミステリ・歴史冒険的な要素も含まれ、ギレアデ共和国というディストピア設定の妙だけでなく、小説としても物語が強すぎるアップ

 

『侍女の物語』で辛くておそれをなしてしまった方は、ぜひこの続編まで‼️

 

私は

『侍女…』で止まっていた時間が勿体なかった…と、思うほど、ちょっと読後感がよかった、というか、勇気がわきました

 

マーガレット・アトウッドのこの2冊

ものすごいショッキングな鬱小説ですが、

読んでよかった、

2023年の最高の読書体験のひとつでした

 

 

 

思ったこと・3点)
  1. "アトウッドはつねづね、「自分はこれまでの歴史上や現実社会に存在しなかったものは一つも書いたことがない」と言っている。ディストピア文学とは、過去の歴史劇や未来のSF小説に姿を変え、あるいは仮想の場所に舞台を移すことで、いま現在、世界の抱えている問題を顕現させ、可視化するものなのだ。"(訳者あとがきより)
  2. 「ブッカー賞」受賞作品に、今後注目してみたい
  3. 「シスターフッド」という言葉をメモ

 
 
  • 書評ブログ

素晴らしい解説

「『誓願』マーガレット・アトウッド|地獄に風穴を開けるシスターフッド」

 

 

あいからわず鬱屈とした重い空気はあるものの、本書には、重苦しい洞窟に風穴を開けていくようなさわやかさがある。

 

風穴をあけるのは、絶対に成し遂げると誓う強い意志、女性たちの連帯、そしてばらばらに分断された女性たちの心と行動をつなぐ「文字」「言葉」だ。

 

 

 

同じ方による、前作『侍女の物語』の解説

こちらもビックリマークビックリマーク書評

「『侍女の物語』マーガレット・アトウッド|「男の所有物」となった女の孤独な戦い」

 

 

 

 

 

  • 本紹介・以下文はハヤカワのサイトより(
『侍女の物語』
 
〔カナダ総督文学賞受賞〕男性絶対優位の独裁体制が敷かれた近未来国家。出生率の激減により、支配階級の子供を産むための「侍女」たちは、自由と人間性を奪われた道具でしかない。侍女のオブフレッドは生き別れになった娘に会うため恋人と共に脱出しようとするが……。辛辣なシニシズムで描かれた戦慄の世界。

 

 

 

『誓願』

マーガレット・アトウッド

鴻巣 友季子

 

『侍女の物語』の閉塞感を突き破る続篇。ブッカー賞受賞作
英語圏最高の文学賞 ブッカー賞受賞作
『侍女の物語』のその先を描く傑作!

過酷な男尊女卑政策をとる独裁国家ギレアデ。その司令官の娘アグネスは、よき妻となるための教えに従いつつ、違和感も覚えていた。隣国の高校生デイジーは平和に暮らすある日、両親を殺され、やがて危険な任務に身を投じていく。ギレアデの中枢では、指導者のリディア小母が秘かな賭けに出ていた。まるで異なる3人の女性がいま、手を組み、国家の闇に挑む。