奇跡の車両を洗車後、
その車両が大地震で停車したトンネルへ向かいました。
この写真に映っているトンネルではないのですが
鉄橋が丸ごと津波に飲みこまれ跡かたも無くなっているのがわかります。
もしあのトンネルを抜けてこの鉄橋を渡っている瞬間だったら・・・。
考えるだけでも恐ろしすぎる。
きっとあと数秒遅かったら車両ごと流されていたかもしれない。
あの震災が起きた直後にテレビで流れた
「三陸鉄道の列車1両が行方不明で、乗客・運転士の安否不明」
そしてその後、全員無事だったというニュース。
全ての事を考えると決して良かったとは言えないけど、
だけどトンネルで止まってくれて良かった。
そしてそのトンネルへ案内して下さいました。
線路のある場所まで斜面を登ります。
雑草が伸び、錆ついた線路の先にあるこのトンネルがそれです。
そしてこの位置から逆方向を見ると
途中でなくなった線路。
写真では見えませんが、このトンネルはまっすぐなので出口の小さな光が見えるんです。
この途切れた線路を向こう側でトンネルが
「待ってるよ、必ずまたここに繋がってね」と言っているようでした。
この位置からすぐ左には民家が並んでいたのですが
家の中には家具も何も見当たらなく
そして一階部分は津波が右から左へ来たという痕跡が残っています。
壁も窓もなく、細い1本の柱で支えられてる個所もありました。
テレビや雑誌のメディアで何度も見た被災地の状況。
でもテレビや雑誌で見るのと、目の前にするのでは全然違う。
だけど、目の前にしているのにまだこの状態が信じられない。
地震でコンクリートの鉄橋がなくなるの?
水の力でこんなに壊れるの?
ただただ呆然と立ち尽くしてしまいました。
三陸鉄道
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三陸鉄道ブログ
明日は、三陸鉄道沿線でもっとも被害の大きかった田老駅近く堤防の現状です。