一心異体

みなさんは一心同体という言葉をご存知ですよね？

じゃあ一心異体とは？

体は異なるのに、心は一つだと思うこと。

「自分が、こう思うのだから、相手も同じように思って当然だ！」

という考え方をする人は、一心異体になっています。

近い間柄ほど、こう考えることが多くなってしまいます。

夫婦や親子で、よく起こっていますよね

どんなに近くて親しい間柄であろうと、

相手の気持ちを100％理解することはできません！

母親が子どもに

「あなたの気持ちは、お母さんが一番よくわかっているのよ」

と言うことがありますが、たとえ親子であろうとも、相手の気持ちを100％理解することはできないのです。

大切なのは、相手の気持ちを理解しようとすること。

「この人は、わたしの気持ちを分かっていない」

と怒ったり、寂しくなったりするのは、

相手が自分のことを、分かろうとしてくれていないからです。

「あなたは、こういう不適切な思い込みをしているんですよ」

そんなふうに、相手の気持ちを決めつけるのも一心異体。

相手が自分と同じ考え方をしていると思いこんだり、

相手に自分と同じ感情や考え方を持つように強制したり、

相手の気持ちを分かっているかのように、相手の気持ちを決めつけたり…

これらはみんな、一心異体。

一心同体は、

相手の悲しみや苦しみを、自分の気持ちのように分かろうとすること

そういう関係性の中で、人は癒されてゆくのだと思います