私なりの916 | 川村優希オフィシャルブログ「川村優希の 優希100%なカルテ」Powered by Ameba

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内科、予防医学、アンチエイジングを専門とする医師です。

9月16日が終わりました。

1年間、この日をどう過ごすべきか考え続けてきました。
引退発表のときの安室ちゃんのコメント〝私らしく2018年9月16日を迎えたいと思います〟の意味するところとは?

9月16日とはっきり明言されている以上当日何かしらの計画はあると信じて、可能であれば安室ちゃんの近くで、という思いで準備してきました。


当日首都圏の大きな会場は他アーティストや野球などで埋まっていること、昨年の沖縄野外ライブで「また遊びに来てね〜〜!」と言ったこと(安室ちゃんの中でこの言葉はしっかり使い分けているはずなので)、宜野湾に謎の団体の予約が入っているらしいことなどなど、色んなヒントから妄想を含ませて(デマもたくさんありましたね)この1年は安室ちゃんからの壮大な謎解きゲームに参加しているかのようでした。


「やっぱり最後は沖縄!」と思い、かなり前から沖縄行きを予約しました。
何もイベントがなくても、安室ちゃんにお別れの傷心沖縄旅行にしようと思いました。


その後、さまざまな情報に何度か心が折れかけて ”自分らしい916” を見失いそうになりましたが、私の最後は安室ちゃんが大切に想ってきた沖縄で過ごしました。


長くなりますが、当日のレポを書こうかと思います。
良ければお読みください。


沖縄は安室ちゃん一色でした。
至る所に安室ちゃんの巨大展示があり、聞こえてくる音楽も安室ちゃん。どこに行っても安室ちゃんのTシャツを着て、首にツアータオルを巻き、安室ちゃんのトートバッグを提げた人がたくさんでした。


まず9月16日当日は朝一番の回の前売り券でFinal Space沖縄へ。この日の前売り券も大変な競争率でした。
そして当日券には最後の日に少しでも安室ちゃんを感じたいファンの方が集まり、早朝からとてつもない行列でした。


渋谷のファイナルスペース とは雰囲気が違ってこじんまりとした空間。
とてもあたたかい空気でした。
台風で中止となった幻の20周年ライブの衣装や沖縄県民栄誉賞の賞状、副賞の展示もありました。
みなさん安室ちゃんとの最後の時間を惜しむよう1つ1つ目に焼き付けるように見ていたので、本当に今日が最後なんだなと苦しくなってきました。


続いて宜野湾のコンベンションセンターで25周年沖縄ライブの応援上映会へ。発売されているDVDの上映会です。


上映会は25周年沖縄ライブとFinallyの2公演から抽選に応募できましたが、私は25周年ライブを選びました。

この25周年が私が人生で1番興奮したライブだったと思います。
安室ちゃんとファンの念願が叶った幸せなライブ。
この4日後に引退することが発表されました。。


上映会は本人の出演はありませんと明言されていましたが、「自分のライブを見てみたい」という安室ちゃんの夢を聞いたことがあるので
5回の上映会のどこかに観客としているんじゃないかなーなんて思っていました。結局それらしき形跡はわかりませんでしたね。


でもあの場にもし暗くなった後にひっそり現れたとしてもみんな気付かなかったと思います。
それくらい、DVDを流しているだけなのにみんな本当のライブみたいに大興奮でスクリーンに集中してたんです。

開演前の映像から涙を流し、安室ちゃんが映るときゃーと歓声をあげて、オールスタンディングで、安室ちゃんがマイクをこちら向ければ一緒に歌い、コールも完璧、ダンサー紹介も盛大な声援で!

ファンって素晴らしいですよね笑
26年でファンも育ちました。
我ながら聞き分けの良い従順な安室ちゃんファンに仕上がってると思います。


そしていよいよ最終イベント。
花火ショー。
雑誌のインタビューでもう20年くらい仕事でお祭りに行ったことがなく、「花火大会に行ってみたい」と語っていた安室ちゃん。
絶対にどこかで同じ花火をみてくれていると思っていました。


砂浜のブロックで花火開始を待ちます。


夕焼けが綺麗でした。
嵐を呼ぶ安室ちゃんだけれど、なんだかこの日は快晴になる気しかしなかった。
安室ちゃんの最後のイベントが荒天中止になるなんて起こり得ない、と。
運命を呼び寄せるとか、そういう考えは他の人よりしないタイプだと思うけれど、安室ちゃんに関してはそういう星のもとにいる人だと思ってしまいます。



開場から開演まで2時間ほど。

上映会は知ってる方とご一緒させて頂き、あとは沖縄でほとんど全ての時間を一人で過ごしていたのですが、花火を待っているときだけは一人はさすがにやっぱりちょっと寂しかったです笑


真顔 笑

近くに同じく一人で体育座りしている少し年齢上にみえる男性がいて「ぼっち仲間がいた!」と思ってみていたら、その方が小瓶にビーチの砂を大切そうに入れている姿を見て、泣けてきました。
会場も、会場外もものすごい人。
安室ちゃんはたった一人であまりにも多くの人の強い想いを背負いすぎたなと実感して胸がぎゅーっとなりました。。



そしてついに花火開始。



「Do It For Love」が爆音で流れて、みたことないような大量の花火が打ち上がりました。

豪華な花火に会場が盛り上がります。


安室ちゃんの音源で「さわげ沖縄ーーー!」と流れて、みんな総立ちでギャーーーーーーと大歓声!
「いるの?」「絶対うたってるよね?!」「やばーーーーい」という声があちこちで聞こえてきます。


ファイナルツアーでこの曲の時ステージが下からせりあがってきたことが記憶に新しいからか、正面の花火打ち上げ台がステージがわりになるようなイメージが脳裏に浮かんだのかもしれません。


冷静に考えればそんな危ないことあるわけないのに、ファンってほんとのほんとに素晴らしいですよね笑

そして、あり得ないことが安室ちゃんならもしかしてできるのかも、と本気で思わせてくれる安室ちゃんは最後までスターでもっともっと素晴らしいです。




ずーっとクライマックスのような怒涛の花火。
曲の歌詞や振り付けに合わせて世界観が表現されていました。
メッセージを感じる花火ってはじめて。
「Chase the chance」では間奏で花火が順々に上がり、ステージの端から端までダッシュする安室ちゃんと同じ動きでした。




最後の曲は「Finally」

私は最初にこの曲が発表されたとき、まずタイトルにものすごくショックを受けて、イントロのピアノが物悲しくて動悸がし始めて...

でも歌い出しで

“Finally, I can stop dreaming
願い続けた日が
ついに今スタートを切ったの

Finally, I can stop wishing
モノクロの世界が
この瞬間 色づいてゆく

今ここに立つステージで
新しいストーリーが始まる”


の歌詞を聞いた時に、急に心がふわっと落ち着いたんです。
安室ちゃん、長年心に決めてたことを発表できる段階まできてよかったね...って。

この曲の歌詞に何パーセント安室ちゃんの意図していることが入っているかわからないけれど、私の中ではこれが安室ちゃんの気持ちだとしたら、嬉しいと思えました。


私の中ではそう受け取った曲なので、引退のことで胸がそわそわするときもFinallyを聴くと、冷静になってストンと納得させられるんです。
だから最後がこの曲で良かった。



会場がもっとしんみりした悲しい空気になるかとおもっていたけれど、安室ちゃんの「最後は笑顔で!」の言葉通り最高の高揚感を味わえる花火大会でした。
というか、猛烈な花火に圧倒され続けてしんみりする隙を与えてもらえませんでした。


安室ちゃんの作戦通りだと思います。
同じ会場で、大成功!って思ってる安室ちゃんを想像すると嬉しいです。



私なりに過ごした916レポは終わりです。
たくさん泣いて、安室ちゃんを感じて、やりきった1日でした。いや、1年間でした。
長々とお読みいただきありがとうございました!






安室奈美恵さん、今まで本当にありがとうございました。

これからの安室さんの新しい人生が穏やかで幸せでありますように。

そして、いつかどこかでまた安室さんの人生と私の人生が重なり合うことがあればそのときはどうぞ宜しくお願いします。