ターコイズブルーの海は、近くで見てもターコイズブルーで、青い空と白砂が作り出す光の色は、海の中に手を入れても消えたりしない。

ラスベガスの後、カンクンに行った。
ドンタコスはいなかったし、サボテンのステーキもなかったけれど、青い海があった。

低い天蓋付のビーチベッドは優れもので、日が傾くのに合わせて彷徨う必要がない。
だけど、うーん。と気持ちよく伸びをすると出てしまう足先だけは、うっかり日焼けしてしまったみたい。

足先に残る日焼けの跡は、「ようこそメキシコへ!」というスタンプを、じりじりと照りつける南米の太陽に押されたみたい。