これは、【~苺愛itigoai~ 】の続きです。


最初から読みたい方は、【~苺愛itigoai~】をみてください。


↓では、はじまります。

【次の日】


「彩花っ!」


「なによ、雪野」


「今日、転校生来るんだって!チョーかっこいい人!」


「ふ~ん」


「何!?気になんないの!?」


「べつに?」

(昨日あったし)


「このクラスだったらいいのになぁ~」


ピクッ!


(そりゃ・・・このクラスだったら、嬉しいけど・・・)


「今、あたしと同じこと考えたでしょ?」


と、雪野がニヤニヤしながら言った。


「全然ッ!どーでもいいしっ」


ガラガラッ


「はーい、授業始める前に転校生を紹介する。」


ガタッ!!!!!!!!!!


「どうした?白石。」


「あっ・・・いぇ・・なにも」


「じゃあ、あらためて転校生だ」


・・・


・・・・


ガラッ!



(え・・・?)


そこに立っているのは、まさに風間日向だった。


「え?どう言う事?」

「え?」

「日向っ!」

「やぁ~んッ。ひなたくぅ~ん」


と、ざわついていた。


「うるせぇ。」と、風間日向が言った。


「風間、なんでココにいる?」


「あ~、風邪で寝込んでるみたい。」


「なぜ連絡しない?お母様は!?」


と、先生が言うと風間日向は小さく舌打ちをした。


「アンタ昨日、アイツのばばぁと話したんだろ?じゃあ、わかるんじゃねぇの!?」


「なんだ、先生に向かってその言い方は!!」


「うっせぇ。てか、そーゆー事だから」


と、言って教室を出て行こうとした。


「コラ!!!!!!まちなさい!」


「あ、」


「白石彩花、ちょっと来い」


「えっ!」


ザワッ

「は?」

「何あいつ」

「ちょーしのってるのぉ?」


(ど・・どうしよう・・)


「おい!!彩花!!はやくしろよ!」


「あっ。はい。すいませんっ」


って、なんでアンタに呼び捨てされなきゃなんないのよ・・・


っ!!!


「待って!!!!!!!!!!!!」


・・・・

風間日向はふりむかなっかた。


「風間日向!!!!!!」


「なんだよ。」


風間日向が振り返った。


「あんたはアキの何・・・?」


「・・・どーでもいーだろ。」


「なっ「そんな事より、アイツが【今日は行く気になんねぇから、明日行くわ】って、お前に言っといてって」


「自由人だ・・・」


「それだけ」


「!それだけなら、なんでココに呼んだの!?誤解されてたでしょ!?」


「じゃあ、あそこで大きい声で言ってよかったのかよ?」


「それは・・・」


「それのほうが、俺が言いに来てる【転校生】となにかあんの、とか思われてたかもよ」


「・・・ぅぅ・・っ」


「てか、フルネームで呼ばないでくれると嬉しいんだけど」


「え?」


「だーかーら、【風間日向】ってフルネームで呼ぶな!つってんだよ!」


「・・・じゃぁなんて呼べばいいのッ!!」


「お前が呼びたいように、フルネーム以外でな。」


「風間?う~ん、日向?~?ひな?ヒナ?ヒナ!?」


「ヒナだ!!!」


と、彩花が自慢げに言った。


「どう??」


ヒナを見ると、顔を下にむけていた。


「あっ!ゴメン!いやだよ・・ね」


「!!」

「?」


「ちがくて、ヒナはイヤだ。日向のがいい!!!」


顔を上げると、ヒナ・・日向・・・は、恥ずかしかったみたいだ。


「うん・・・」


・・・


「プッ!アハハハハハハハハっ!」


「は!?何笑ってんだよ//!!」


「・・意外と可愛いとこあるんだなと思って・・・」


「意味わかんねぇ・・・」


あたしは、日向が少し近く感じた。


「あっ!!!ヤバ!!!授業戻んなきゃ!!!」


けれど、日向は寝ているだけだった。


「日向!!!いかなきゃ!!」


「・・・・あ~、俺は行かねぇ。」


「もうっ!おこられてもしんないよっ!!」


「大丈夫」


「ッ!バイバイ!!!」


あたしは、廊下を全速力で走った。


(うわ~ヤバい~~~この時間って、社会の谷村の時間じゃ~ん!)






・・・この、日向との出会いが、アキとの出会いが


彩花の、高校生活を変える、


キッカケになるのだった。



                             


                             苺愛itigoai ~つづく~