雲南day7:景邁山・大平掌古茶林を見学@20231117
前回の続き。芒景村の宿の周辺も殆ど茶樹林だが、「景邁山万畝古茶林」とは集中的に栽培されている五つの古茶林を指す。現在この五つの古茶林は「大平掌古茶林」だけ観光客に開放している。見学は無料。
芒景村の宿から6kmの所に「大平掌古茶林」がある。朝食の後、刀ちゃんが車で迎えに来てくれた。
ここに駐車して中へ歩く。
世界遺産登録の申請にあたって、景邁山周辺の道路を整備する時、村がアスファルト舗装を拒否し、「弾石路」という小石畳道を選んだ。村の人々はアスファルト舗装は茶樹へ影響があるかもしれないと思ったからという。実際のところはどうなのか、よくわかないだが、茶樹生育への保護意識は高いとのことが窺える。
「大平掌古茶林」の入り口。
ここから中へ古茶樹見学ルートがある。
まず紹介看板。景邁山の五つ古茶林の総面積は約1180ヘクタール。海抜は1140~1600m。茶樹の数は凡そ120万株。その中樹齢100年以下の茶樹が多く、樹齢100-150年の株は全体の9.8%、樹齢150年以上の株は0.7%。「大平掌古茶林」の面積は310.98ヘクタール。現在唯一公開されている茶園である。
大平掌古茶林の中を散策。よく整備されている歩道。春茶摘みの頃は大変賑やかになると刀ちゃんが。
喬木型の茶樹というのはこのことだろうか
一度深刈りをした茶樹。根元に近い幹からまた枝が延び、茶の木の生命力を感じる。
園内最大、もしくは最古の茶樹を「茶神樹」にしたらしく赤い布が巻かれている。
丁度牛の群れが通りかかり、刀ちゃんが牛の扱い方をよく知っているみたい。
ノボタンが沢山さいていた。
景邁山の古茶林の保存状況が極めて良いとの噂はプーアル茶業界でしばしば聞かれる。世界遺産登録の申請に併せて解説看板なども整備され、大葉種茶樹の生の博物館を見学している感覚だった。「百聞は一見にしかず」、本当にいい勉強になった。世界遺産登録、おめでとうございます。続き→