本館
現在の常設スケジュール 2022年4月1日(金)-2023年3月31日(金)
2階の第3、4、5、6展示室は常設展 日本と世界のやきもの
地下1階 第7展示室は常設展 現代の陶芸 いきもの×やきもの
地下1階ホール 瀬戸・常滑作家コーナー
南館
常設展 もっと伝えたい、愛知のやきもの
愛知のやきもの「今」 (1階展示)
愛知のやきもの1万年 (2階展示)
感想
- 個人的に本館2階の常設と南館の愛知のやきもの1万年が一番よかったと思います。やや内容が重複しているので一箇所にまとめてほしいという気持ちもありますが、美術館側では南館にも来てほしいという願望があるからでしょうね。また本館は日本のやきものという広い視角から展示と紹介しているため日本のやきものの全体像がわかります。その中に「日本六古窯」に「瀬戸焼」と「常滑焼」は愛知にあり、南館の「愛知のやきもの1万年」の内容と重なる部分があります。本館でみて南館で復習という感じでした。
- 第5展示室は韓国、第6展示室は中国、中近東、東南アジア、欧米などの焼き物も展示され、日本の焼き物はどのように他国から影響をうけ、そして時系列で焼き物の作風の違いを見るのも楽しかったです。
- 日本の焼き物に関しては「猿投焼」は一番印象的でした。瀬戸焼は古代猿投窯の伝統を受け継いた焼き物とも言われ、いい勉強になりました。
- 中国の焼き物に関しては数はそれほど多くないですが、南宋時代龍泉窯の青磁や木の葉天目などあり、後漢時代の原始青磁もありました。青磁はいつ見ても飽きません。
- 地中海東部の焼き物に、紀元前6世紀~紀元前4世紀のアラバストロンやオイノコエという小瓶がありました。その完成度の高さにびっくり。紀元前6世紀と言えば孔子が生きていた時代、日本では縄文時代晩期に当たります。優れた焼き物をみていると、その地域の当時の文明の高さを感じます。
常設は撮影可能です。ここでは割愛いたします。実際足を運んで本物をみるのはお勧めします。写真は南宋龍泉窯の青磁香炉。