新宿と聞くと、
「眠らない街」「何でもある」「行けば刺激を受ける」
そんなイメージが自動再生されます。

 

高層ビル、ネオン、巨大ターミナル。
最新グルメにカルチャー、買い物も娯楽も一日じゃ足りない。
とりあえず新宿に行けば、何かが起きる気がする。

 

待ち合わせは“新宿駅南口で”。
 

はい、もうここから物語は始まっています。

現実は、改札を出た瞬間に方向感覚が消失。
「南口って…どの南?」と脳内会議が始まる。
地上に出たと思ったら西口、地下に潜ったら東口、
気づけば歌舞伎町のゴジラを見上げている。

スマホの地図はクルクル回り、
人の流れに逆らえず、目的地からどんどん遠ざかる。
やっと辿り着いた頃には、
「もう帰っていいかな…」という謎の達成感。

 

 

✅ よくある「新宿あるある」:
・「新宿駅で集合」が一番難易度高い
・東口と西口を間違えて一駅分歩く
・地下通路で現在地を見失う
・人が多すぎて歩くスピードが一定にならない
・用事は一つなのに、なぜか3時間経過
・歌舞伎町を通るつもりはなかった
・改札を出た瞬間、Googleマップが無言になる

 

❌ 実際は…:
・新宿は「目的が明確な人」向けの街
・待ち合わせは駅名ではなく“店名指定”が安全
・地下と地上は別マップとして扱う必要がある
・人混みで体力と集中力が削られる
・刺激より先に“疲労”が溜まる
・何でもあるが、選択肢が多すぎて何もしない

 

ある日の話。
「新宿で軽くランチしよう」と集合した友人3人。
全員、違う出口から出ていて、
LINEでは「今ここ」「いやそれどこ?」の応酬。

結局、最初に入ったチェーン店で落ち着き、
「もうここでいいよね」と全会一致。
帰り道に誰かがぽつりと、
「新宿って、用事がある人が来る街だよね」。
誰も否定しませんでした。

新宿は“何でもできる街”ではない:
正確には「何でもできそうに見える街」。

 

楽しむコツは、
・出口とルートを事前に1本に絞る
・目的は最大2つまで
・迷う前提で時間に余裕を持つ
・帰りのルートを先に決めておく

刺激は多いけれど、余白は少なめ。
新宿は「攻略する街」であって、
「ふらっと癒される街」ではないのかもしれません。

あなたの「新宿で迷った話」や
「結局ここに落ち着いた」定番スポット、
もしあればぜひ教えてください。
その一言が、次に新宿へ向かう誰かの
“迷子時間”を減らすかもしれません。