「今日は勝てる気がする」「流れが来てる」「ツキが味方してる」
——ギャンブル前の自分って、なぜか小さな神様にでも選ばれた気分になります。

 

昨日の負けも、先週の負けも、理由をつけて“なかったこと”にし、
脳内では“勝った未来の自分”だけがハイライト上映。
 

財布より先にテンションが膨らみ、台に座る前から軽く勝者気分。

「今日は絶対回収できる」「あそこに座ったら流れ変わる」
そんな根拠ゼロの自信が、なぜか一番強いのが開幕5分です。

ところが現実は、座った瞬間から静かに削られていきます。
「これ、もう少し粘れば…」の“もう少し”が永遠に更新され、
気づいたら予定の倍、財布の中身は1/4。
 

勝つ未来どころか、帰り道の交通費まで頭で計算し始める自分がいます。

 

そして帰宅後は、家計簿アプリを開く手が止まり、
「今日は勉強代」「次こそは冷静に」などの定型句を並べ、
負けた理由ではなく、負けを“正当化”する作業に入る——これも、あるある。

 

 

✅ よくある「ギャンブルあるある」:
・店の前で「今日は1万円だけ」と決めるが守られた試しがない。
・“高設定っぽい”“今日は出てる気がする”の主観100%理論。
・隣の台が当たると、なぜか自分のせいじゃない悔しさが湧く。
・引き際のサインは毎回見逃す。むしろ見ない。
・勝った日は“自分の実力”、負けた日は“流れのせい”。
・帰るときだけ節約意識がMAXになり、水を買うか3分悩む。
・「このまま帰ったら負け確定だから、最後にワンチャン」の破壊力。

 

❌ 実際は…:
・“流れ”ではなく“期待値”こそがすべての成績を決定する。
・上振れより下振れのほうが回数的に多くて当然。
・店も台も“利益ありき”の設計で、気まぐれの勝ちに依存すると必ず沈む。
・引き際のルールは“決める”より“守る”ほうが100倍むずかしい。
・取り返そうとするほど損失曲線は加速して傾く。
・メンタルの乱れは台の挙動ではなく、自分の脳の錯覚が作り出す。
・勝っても続ければ結局“平均”に吸い寄せられる。

 

ある人が言いました。
「勝った日の帰り道は空が青く見える。負けた日は看板の光すら眩しい。
でも結局、空の色を変えてるのは財布の厚さじゃなくて、自分の期待だった。」

ギャンブルは“夢を見る時間”ではあっても、
現実はいつも数字、確率、そして習慣に返っていきます。
続けるほど“偶然の勝ち”は薄まり、“必然の収支”が顔を出す。

もし本気で距離を置きたくなったら、まずは
・使う金額を“アプリで見える化”
・入る前の“滞在時間リミット”を決める
・勝敗より“今日やらない理由”をメモにする
これだけで、少しずつ“脳内の幻想”が薄れていきます。

最後に:あなたの「ギャンブルあるある」はどれでしたか?
「あと3回だけ」の魔法が暴走した話、逆に“これで抜けられた”という経験、
笑える小話も現実を突きつけられた瞬間も、よかったら聞かせてください。