朝、ゆっくりコーヒーを飲みながら雑誌をめくる自分を想像する。
昼はドラマを流し見して、午後はおやつを焼いて子どもを笑顔で迎える——完璧。
そう思っていた時期が、私にもありました。
現実は、コーヒーを一口飲んだところで宅配のピンポン。
座り直したら、学校アプリが「本日、上履き持ち帰り」のお知らせ爆弾。
雑誌を開けば、付録のポーチにレシートが雪崩れ込み、気づけば家計簿の未入力が一山。
そして一番静かなはずの昼下がりに、なぜか町内放送が元気いっぱい。
“自分の時間”は、見えない糸で世界とつながっていることを思い知らされる。
優雅どころか、合間を縫って息をつくのが上手になるだけ、という新スキル。
✅ よくある「専業主婦あるある」:
・ノーメイクの日に限って宅配が3連続。しかも配達員さんが同級生。
・洗濯物の靴下、どうしても“片方”が独立独歩。推理ドラマが始まる。
・回覧板を回すつもりが、冷蔵庫に一晩“冷やして”しまう。
・「今日は質素でいこう」と決めた日に限って特売チラシが攻めてくる。
・夫の「今日飲み会ね」で、冷蔵庫の献立バランスがガラガラと崩れ落ち。。。
・やっと座った3分で、インターホン・お便り・ペットの主張が同時多発。
❌ 実際は…:
・“自由時間”はあるが、いつでも割り込み可能なアメーバ時間。
・家事は終わりが見えにくく、達成感の見える化が難しい。
・「ありがとう」はあっても“評価”が仕組み化されにくい。
・SNSのキラキラとの比較で、なぜか自分だけ遅れている気がする。
・収入名義ゼロの不安や、再就職での“空白”が頭の隅で常にチラつく。
・「家にいる人=何でも係」になりやすく、境界線を引くのが難題。
今日の笑えるエピソードをひとつ。
近所のスーパーで、セルフレジが「年齢確認が必要です」と堂々宣言。
係員さんが駆けつけ、周りの視線が集まる中で購入品は牛乳と豆腐のみ。
帰り道、「私の青春、どこで誤検知された?」と空を見上げました。
でも、笑いだけでは終わらない現実もある。
家庭内の仕事は“無限スクロール”で、スクリーンタイムの表示はしてくれない。
退職金も評価面談もバッジもないから、自分で自分にハンコを押す必要がある。
経済的な選択肢は、健康や人間関係の保険でもあると痛感する。
「家を回す仕事」を誰にも渡さない代わりに、誰にも見えないまま磨耗することがある。
だからこそ、今日の自分に小さな拍手を。
洗濯物が一山減った。
冷蔵庫の謎タッパーを救出した。
笑えた。
それだけでもう、十分に“成果”だと思いたい。
最後に、あなたの“専業主婦あるある”はどれでしたか。
笑える小話も、ちょっと刺さる現実も、ひとつでも共鳴したらうれしいです。
今日の自分に押すハンコの形、よかったら教えてください。
