天気予報を見て「進路それるかも」と油断する。
とりあえずベランダの物干し竿だけ下ろして、あとは様子見。
非常食?カップ麺あるし、まあ大丈夫でしょ——そんな楽観、ありますよね。

いざ風が強まると、窓のすき間風がピュウッ。
慌てて養生テープを探すも売り切れ、代用品のマステでペタペタ。
スマホは“停電するかも”と節電モードにしたのに、ついSNSの実況を追ってしまう。
気づけば充電20%。ここからが本番なのに——これも台風あるある。

そして、笑えるけどリアルな小噺。
ベランダのサンダルが謎の大ジャンプで隣家のベランダへ。
停電の暗闇で懐中電灯を探したら、まず見つかったのはハロウィンのペンライト。
カップ麺を開けた瞬間に断水して、お湯より先に涙が出る。
「今だけ風が弱い!」と資源ゴミを出しに行って、袋が空へダイブ。
——笑うしかない、でも笑っている間に被害は広がるのも台風。

 

✅ よくある「台風あるある」:
・“進路が少しズレた”を根拠に油断
・養生テープ難民になってマステで十字貼り
・ベランダの鉢は避難したのに、排水口の落ち葉は放置
・モバイルバッテリーは持ってるが充電し忘れ
・停電中に冷蔵庫を何度も開けてしまう
・暴風雨の音が怖くてテレビ音量を上げ、逆に不安増幅
・情報源をSNS一本にしてデマに右往左往
・翌朝の通学・出勤、ギリギリまで“運休か運行か”賭けに出る

 

❌ 実際は…:
・“ズレた”進路でも外側の雨風で十分に危険
・窓はテープより“飛来物を作らない&カーテン閉める”が先
・排水口の詰まりはベランダ浸水→室内侵入の引き金
・停電は夜間に発生しやすく、通信と照明が同時ダウン
・断水は“停電の後”に来ることも。トイレ用の水の確保が命綱
・エレベーター停止で高層階は孤立、階段照明も消える
・「少しの外出」で転倒・飛来物事故、救助要請が遅れる
・翌朝の無理な出勤判断が二次被害(転倒・冠水路)を生む

 

台風の怖さは“連鎖”:
風で物が飛ぶ→窓を傷める→停電→断水→通信低下→判断力が落ちる、の順に一気に来ます。
予報段階でやるべきは、①排水口と側溝の清掃、②ベランダの可動物を完全撤収、③窓はカーテンを閉めて飛散対策、④スマホとモバイルバッテリー満充電、⑤飲料水+トイレ用生活水(浴槽・バケツ)を確保、⑥懐中電灯・ラジオ・笛・常備薬を“暗闇でも触って分かる位置”に固定。
情報は“気象庁等の公式×自治体ハザード情報×ラジオ”の複線化で、SNSは補助に。
外出は“風雨ピークの前後2時間”を避け、冠水路・アンダーパスは絶対に入らない。
停電時は冷蔵庫を開けない、電子レンジ等のプラグは外して復電時の事故を防ぐ。
そして翌朝、“無理して行く勇気”より“安全を選ぶ判断”が、結局は自分と周りを守ります。
あなたの家や職場で「これ効いた!」という備えや、笑って済んだ失敗談、あるいは“あの時こうしておけば”の教訓があれば、ぽつりと一言でも。
誰かの次の台風で、きっと役に立ちます。