出発前は動画で現地の絶景を見まくり、英会話アプリで「Excuse me」を100回練習。

空港のラウンジや免税店の順路まで完璧にイメトレ——“明日から別世界だ!”と胸が高鳴ります。機内では映画を3本、到着したらカフェで現地グルメをスマートにオーダー、街角でサラッと道を聞いて…と、頭の中の主人公はキラキラ。
 

でも現実は、入国カードの書き方をスマホで再検索、入国審査で急に語彙が消え「…ホリデー…ツー…デイズ」。

SIMのアクティベーションに手間取り、タクシー配車アプリのPINがSMSで届かず詰む。

レストランは“メニュー英語版が無い”のに、店員さんは笑顔で早口。

期待は裏切られないけど、「これ、準備してたら余裕だったやつでは?」が連続——初海外の“あるある”です。
 

実は海外の大半は“未知の非日常”というより、“国内でも起こる段取りミスの海外版”。

違いは、言語・時差・決済・移動に誤差が乗ること。

知ってたら回避できたことが9割、残り1割のハプニングは“笑い話に変える装置”を持てるかどうかで体験の質が変わります。

 

✅ よくある「初海外あるある」:
・空港でスーツケースが規定超え→カウンターで慌てて着込む
・入国審査で職業をうまく言えず「オフィス…パソコン…」
・到着ロビーで両替してレート負け、手数料の概念を知る
・変換プラグ“B型”と“BF型”を間違えて詰む
・地図アプリは開けるのにオフライン地図を落としてない
・ホテルの「チェックインは15時」を“日本の早め文化”で突破できると思って待つだけ
・「現地の人みたいに注文したい!」→結局「This one, please」で乗り切る
・写真を撮りすぎて、最終日にストレージ整理で観光半日消える

 

❌ 実際は…:
・“並ぶ・待つ・歩く”は国内以上(入国審査/両替/人気店)
・英語は長文より“要件×ジェスチャー”の方が通る
・現金主義/完全キャッシュレス、国で極端に分かれる
・乗り放題交通パスが“回数的に逆に高い”ことも普通にある
・保険・緊急連絡先・パスポート控えがないと、小さなトラブルが“大事件化”
・「チップ文化」「税の内外表示」「水は有料」など、会計の地雷は事前に潰せる

 

笑えるミニエピソード(実話系):
・機内でCAさんに「ウォーター、プリーズ」と言ったら「Still or sparkling?」で思考停止、反射で「Yes」。結果、炭酸でむせる。
・“量が少なめ”と書かれたローカル店でラーメンを頼んだら洗面器サイズ。同行者と交代で食べたのに完敗。
・タクシーで発音が通じず地図を見せたら、運転手さんが笑顔で「OK!」。到着先は同名の通り違い。地名の後ろに郵便番号を付けたら一瞬で解決——最初からそうすればよかった。
・“旅っぽい帽子”を買って最高の気分で歩いたら、現地では観光客マークの定番。写真を見るたびに新人感が可愛い。

 

現実を突きつけるパート(でも救いあり):
海外は“情報×余白”のゲームです。1日の予定は“必見1・できたら2・あとは散歩”で十分。

移動は“行きのルートより帰りのルート”を先に確保、支払いは“クレカ2枚(国際ブランド分散)+少額現金”。

オフライン地図と翻訳アプリ、ホテル名・住所・連絡先をスクショ固定。迷ったら“安全>時短”、夜は“明日の移動と充電を先に”。

保険はスマホと紙の両方で番号を持ち、パスポートは“本体・ホテル金庫・クラウド控え”。

つまり、輝く写真の裏側にあるのは地味な段取り——ここができると、想定外は“いい話”に変わります。
 

あなたの初海外、どの瞬間が「知ってたら余裕だった」でした?

逆に、笑うしかなかった名場面も。

次に行く人が助かる“小ワザ”や、地名の発音・会計ハックを、さりげなく置いていってください。

 

読みながら頷いた人の数だけ、旅は少しやさしくなります。