夜中のタイムラインに流れてくる「今だけ特別価格」「再現性100%」の甘いささやき。
ページをスクロールするほどテンションが上がり、気づけば“決済完了”。
翌朝、ダウンロードしたPDFを開いてドキドキ……のはずが、冒頭20ページは“心構え”“マインドセット”“まずはやってみよう”。
うっすら前に見た感じ。「これ、無料の動画で見たことある…?」それでも“ボーナス特典・限定コミュニティ・成功事例50選”に希望を託す——ここまでは、情報商材あるあるの定番プロローグ。
笑える実話エピソード:
(1)深夜2時、煽り文句に勝てずポチ。翌朝テンション高く印刷したら、家族に「それ、無料ブログのまとめじゃない?」と言われて冷静に比較→8割一致。自分の“購買心理”だけがプロレベルになった。
(2)特典の「テンプレ100種」を使おうとしたら、フォント崩れ&リンク切れ。サポートに連絡すると「最新版はコミュで配布中!」と言われ、コミュに入るのに月額が必要。エレベーターではなく、階段が増えただけだった。
(3)“誰でも再現OKの仕組み”を学んだ結果、気づいたら自分も“情報商材の売り方”に詳しくなっていた。つまり学んだのは“稼ぐ方法”ではなく“稼ぐ方法の売り方”。
✅ よくある「情報商材あるある」:
・“限定” “残り◯名” “今だけ”のカウントダウンに背中を押される
・本編より“特典一覧”の方が豪華で、脳が幸せになる
・成功者のスクショが並ぶが、再現プロセスは霧の中
・コミュニティに入ると、次の講座の案内が最速で届く
・「作業は1日30分」→実際は“準備に数十時間”
・買った直後が最高潮。1週間後にはファイル名も忘れがち
❌ 実際は…:
・“再現性”の核は、ノウハウではなく“売れる市場×流通チャネル×継続作業”
・成功事例は“母数の山”の上澄み。沈んだ事例は表に出にくい(生存者バイアス)
・“初心者でもOK”の設計は、多くの場合“作業量の外部化(外注・自動化)”が前提
・返金保証は“要件厳しめ(提出課題・期限)”が多く、実質ハードルが高い
・“無料で取れる情報”の組み替えに価格を付けているケースは珍しくない
・本当に稼げるなら“なぜ一般公開でスケール?”という根源の問いが立つ
期待を武器にされないように。そんなに甘くはない:
買う前に“3つの証拠”——
①収益の源泉(広告・物販・仲介など)の明示
②その工程の“数値”と“再現の難所”の記述
③実名の第三者証明(監査/税務/媒体レポート等)。
さらに、無料情報で“仮説→小さく実行”を1週間やってからでも遅くない。実働を回せるかが勝敗。
結論:全部ではないが、ほとんどか悪徳。そもそも、そんなにいい情報は外に出さない。
情報商材の“光”は、あなたの不安と願望を上手に映す鏡です。
鏡は嘘をつかないが、映し方はコントロールされる。だからこそ、決断は“高揚”ではなく“試算”で。
まずは無料で得られる範囲を使い切り、自分の作業時間・初期費用・回収期間を数字に置き換えてみる。
広告で言う“1日30分”は、実際には“環境構築10時間+改善ループ無限”に化けやすい。
成功者のストーリーは勇気をくれるけれど、あなたの生活リズムと資金繰りに収まらなければ、それは“誰かの現実”に過ぎない。
逆に、あなたがすでに現場で回している小さな仕組み(在庫の回転、記事のCTR、短尺動画の保存率など)に、無料の知識を足して磨く方が、静かに効く。
もし「これ買おうか迷ってる」があるなら、販売ページの“甘い部分”ではなく“条件・例外・作業量”の行間を一緒に読み解きましょう。
あなたが見た“おや?”や、笑うしかなかった“あるある購入体験”も、ぜひ教えてください。誰かの時間とお金を救う、リアルな知見になるはずです。