タイムセールの鐘が鳴ると、心は“今が底値!”モード。ポイント◯倍、クーポン追加、初月無料、ギフト券チャージ還元…積み上げ計算では“実質タダ”のはず。ふるさと納税は肉、旅行サイトは深夜限定の神価格、ドラッグストアはアプリ提示でさらに5%オフ。スマホの画面は割引バナーで満開、脳内では勝利のファンファーレ。


ところが現実は、クーポンの“同時併用不可”に引っかかり、いちばん弱い割引だけ適用。

ポイントは“期間限定”のまま失効。サブスクは無料期間のまま忘れて翌月に静かに課金。

ふるさと納税の返礼が同じ週に届き、冷凍庫はテトリス。

旅行の超特価は、比較しているうちに値段が戻る——“得した気”はしたのに、財布はそこまで軽くならない。あるあるです。

 

✅ よくある「お得情報あるある」:
・「本日だけ」に背中を押されて“来月でも良い物”を今買う
・“ポイント◯倍”目当てで日用品の在庫が店みたいに並ぶ
・クーポン併用条件が迷路、結局いちばん損な組み合わせで決済
・サブスク“初月無料”の解約日を忘れて静かに更新
・“送料無料まであと◯円”に釣られて不要な靴下をカゴイン
・ふるさと納税の返礼が同時着弾→冷凍庫が開かない
・フリマで「送料込みにして」にOK→手元は実質マイナス
・旅行タイムセール、比較している間に在庫消滅→通常価格で予約
・家電量販の“下取り〇円”で喜ぶも、フリマの方が高く売れたと後で知る

 

❌ 実際は…(“よくある”と思われがちだけどナイナイ):
・“みんな使ってる神クーポンが常にある”→そんなに常駐しない
・“定価から○%OFFは常にお得”→定価は動く、実売比較が本体
・“ポイントは貯めるほど得”→失効と改定で目減り、使ってこそ
・“サブスクは乗り換え続ければ永久無料”→管理コストと見落とし更新で逆転負け
・“ギフト券チャージ還元で無限増殖”→上限・有効期限・対象外に壁
・“まとめ買いは必ず割安”→保管スペースと賞味/消費期限で赤字化
・“無料Wi-Fi登録で実質お得”→手間と個人情報提供がコストになることも

 

“実質タダ”の実質を見抜く:

お得は“計算式”より“運用ルール”で決まります。

買う前に①上限(いくらまで適用?)

②期限(いつまでに使う/届く/解約する?)

③実質単価(送料・手数料込みの1回あたり)

④代替(他店・他サービスでの最安比較)

⑤リマインド(解約・受け取り・使い切りのアラーム)だけチェック。

サブスクは“目的が消えたら即停止”を合言葉に、無料期間はその場で解約予約。

ポイントは“翌月までに使い切る前提”で貯めすぎない。

ふるさと納税は配送時期を分散、冷凍容量を先に空ける。

旅行は“値下げ通知ON→決めたら即押し”のワンチャン方式、迷ったらスクショで条件保存。

フリマは“送料・手数料・梱包”を先に引いて利益確定。——ここまでやって初めて“実質”がリアルになります。

 

あなたの「笑った失敗談」や「これは本当に得だった神ワザ」、逆に“みんなやってるっぽいけど実はナイナイ”もぜひ。ちょっとした経験談が、今日どこかの誰かの“実質”を救います。