季節が変わると「全部入れ替えれば気分も部屋もリセット!」と、収納ケースを引っ張り出して一気にやり切りたくなります。

けれど現実は、似た服が何枚も出てきたり、黄ばんだインナーや伸びたニットの扱いに迷って手が止まる。

気付けば“保留山”ができて、ケースのフタが閉まらない。

 

動線を整える前に、そもそもの「数」「状態」「基準」を決めていないことが、衣替えの停滞ポイントになりがちです。

 

✅ よくある「衣替えあるある」:
・着ないのに“高かったから”で保留行き
・同じ黒Tが5枚、ベージュニットが3枚
・黄ばみ/毛玉/ヨレを見てテンション急降下
・防虫剤と乾燥剤を一緒に“なんとなく投入”
・来季に必要なサイズを把握せずセールで倍増
・家族分のサイズアウトが判明して慌てる

 

 

❌ 実際は…:
・“上限”を先に決める(Tシャツは白黒各2、ニットは3など)
・状態で即決する基準カード(毛玉/色落ち/伸び)を準備
・オフシーズン前に汚れ落とし→黄変リスクを減らす
・防虫剤と乾燥剤は併用NGのタイプに注意、密閉度で選ぶ
・写真で“今季の着回し実績”を残すと来季の無駄買い防止
・子ども服は“来季サイズ表”を作り、買い足しを一点集中

 

ケアと基準が衣替えの勝ち筋です:
まず「上限枚数」を決めます。例えば「トップスは春夏10・秋冬10」「同色は2まで」。次に“状態判定”をルール化。毛玉が親指第一関節以上、首元が指1本分伸び、色が新旧で並べて明らかに差——のいずれかで手放す(リメイク/ウエス/寄付/下取り)。しまう前に、汗・皮脂・日焼け止めの残りは黄ばみの原因。酸素系漂白+つけ置き→よくすすぎ→完全乾燥を徹底。ウールやカシミヤはブラッシング→陰干し→不織布カバーで呼吸させつつ、パラジクロルベンゼン系など衣類に合う防虫剤を“規定量・密閉”で。乾燥剤はシリカゲル系をケースごとに。来季の自分へのメモとして「不足していた色/型」「過剰だったカテゴリ」「買い替え優先順位」をスマホに残すと、セールの誘惑に勝てます。最後に“通年カプセル”を作り、気候のブレに対応する薄手カーデ/白T/軽アウターは常備しておくと、衣替え後の「寒い/暑い」に振り回されません。

あなたはどっち派?思い出補正で“保留山”が積もりがち派、それとも“上限×状態”で淡々と裁く派。あなたの判定基準やケア剤の推し、失敗談もぜひ教えてください。次回の衣替えが30分短縮になる“あなた流の基準カード”、考えてみてください。