習い事を始めるとき、人は誰しもワクワクした気持ちでいっぱいになります。

 

ピアノやバイオリン、茶道や書道、英会話やダンスなど、何を選んでも「これからどんどん上達して、きっと毎回のレッスンが成長の実感につながるだろう」と夢を描きます。SNSや雑誌では「趣味があると人生が豊かになる」「自己投資は裏切らない」といった言葉が並び、私たちの背中を押してくれるのも事実です。

 

ところが、実際に通い始めてみると、その理想像と現実の間にある“ギャップ”に驚かされることが多いのではないでしょうか。毎回のレッスンで必ず上達を感じられるわけではなく、「今日は全然できなかった」と落ち込む日もあります。むしろ、続ければ続けるほど小さな壁や停滞感にぶつかり、成長のスピードが緩やかに感じられることも。

 

さらに、習い事は楽しい一方で、「今日は忙しいから休もうか」「今月は出費が重なって大変だな」と、生活との両立に悩まされる現実もあります。習い事は心の栄養にはなりますが、それが必ずしも“順風満帆な成長物語”につながるとは限らないのです。

こうした「習い事あるある」は、決してネガティブなだけではありません。むしろ、壁に直面したり停滞感を味わったりするからこそ、ひとつ乗り越えたときの達成感は格別。最初の理想通りにはいかなくても、時間をかけて積み上げた経験が、自分の中で確かな力となって残っていきます。

 

✅ よくある「習い事あるある」:

  • 始めたばかりの頃は上達が早くて楽しい

  • 新しい道具やウェアを揃えてモチベーションアップ

  • レッスン仲間との交流で刺激をもらえる

  • 先生の一言で突然コツをつかめることがある

  • 週に一度の習い事が生活のリズムになる

 

❌ 実際は…:

  • 一定レベルに達すると急に伸び悩みを感じる

  • 道具を揃えすぎて出費がかさむ

  • 仲間の上達ぶりに焦って落ち込む

  • 「コツが分かったつもり」でも翌週には忘れている

  • 忙しさや体調不良で休むと罪悪感が残る

 

ステイタスにはなるよね:


習い事は、必ずしも毎回“目に見える成長”をくれるわけではありません。むしろ、停滞期やモチベーションの低下に向き合う時間のほうが長いこともあるでしょう。それでも、その経験こそが自分を鍛え、長く続ける価値を感じさせてくれるものです。

大切なのは「続ければ必ず伸びる」という理想を持ちすぎず、「今日は少しできた」「先生に褒められた」「仲間と一緒に学べた」といった小さな喜びを積み重ねていくこと。たとえ停滞感に悩まされても、それを乗り越えたときに得られる達成感は、他では味わえないご褒美となるはずです。

 

あなたにとって習い事は、“楽しい挑戦”ですか? それとも“忍耐の時間”ですか? ぜひコメントで、あなたの「習い事あるある」を教えてください。同じ壁にぶつかっている人が、きっと共感してくれるはずです。