ハーバリウムは、透明なボトルの中にドライフラワーやプリザーブドフラワーを閉じ込め、専用のオイルで満たしたインテリア雑貨。

その繊細で美しい見た目から「置くだけで部屋が一気に華やぐ」「オシャレな空間に変わる」と人気を集めています。プレゼントとしても選ばれることが多く、雑貨屋やネットショップでもさまざまなデザインを目にする機会が増えました。「これ一つあるだけで、お部屋の雰囲気が変わるんだろうな」と思い、ついつい手を伸ばしてしまう人も少なくありません。

最初は期待通りに、部屋のアクセントになってくれるハーバリウム。窓辺やテーブルに飾ると、光を受けて花々が透け、透明感あふれる彩りを見せてくれます。来客があれば「素敵!」と褒められ、持っているだけで暮らしがワンランク上がった気分になるものです。

しかし、そんなハーバリウムにも意外な“あるある”が潜んでいます。たとえば「手入れ不要でずっときれい」と思っていたら、意外とホコリがたまって見映えが悪くなったり、オイルの劣化で中の花の色が変わってしまったり。「どこに置いても映える」と思っていたのに、部屋の雰囲気や他のインテリアと馴染まず、浮いてしまったりすることもあります。さらに「ひとつで十分」と思っていたはずが、色違いや形違いに惹かれてどんどん増え、結果的に置き場に困るなんてことも。

理想では「手軽におしゃれな暮らしを演出するアイテム」ですが、現実には「気づけばただの飾りとして存在感が薄れている」ことも少なくありません。そんな“ハーバリウムあるある”をまとめてみましょう。

 

✅ よくある「ハーバリウムあるある」:
・置くだけで部屋の雰囲気が華やぐと思う
・インテリアとして万能で、どこにでも馴染むと信じる
・手入れ不要でずっときれいだと思い込む
・ひとつあれば十分と思いつつ、色や形違いに惹かれる
・SNSに載せれば「センスいいね!」と褒められる

 

❌ 実際は…:
・部屋の雰囲気と合わずに浮いてしまう
・ホコリが溜まって放置すると見た目が残念に
・オイルの劣化で中の花の色が変わり、鮮やかさが失われる
・気づけば数が増えて置き場に困る
・SNSに載せても一度きりで、日常では存在感が薄れる

 

 

やってみようよ:

ハーバリウムは確かに美しく、インテリアに取り入れると気分が上がります。しかし「置くだけでいつまでもきれい」「万能に馴染む」といったイメージは、少し理想が先行しているかもしれません。時間が経つと劣化や色あせが進み、最初に感じた鮮やかさを保ち続けるのは難しいのが現実です。また、複数集めた結果「どこに置くのが正解かわからない」「気づいたら棚の隅でホコリをかぶっていた」という声も少なくありません。

それでも、ハーバリウムの魅力はやはり“透明感”と“儚さ”にあります。長く楽しむためには、定期的に置き場所を変えて光の当たり方を工夫したり、数を増やしすぎずお気に入りの一つを大切に扱ったりすることがコツなのかもしれません。暮らしにそっと彩りを添える存在として付き合うのが、ハーバリウムの正しい楽しみ方なのではないでしょうか。

あなたの部屋にも、最初は主役だったのに今はひっそりと隅に置かれているハーバリウムがありませんか? その存在を思い出して、今日少しだけ光の当たる場所に動かしてあげたら、また違った表情を見せてくれるかもしれません。