先日、2人の伯母たちと
母と4人で出かけた。

雑談の中で1人の伯母が
「昨日、誕生日だった」と。

親戚の誕生日を知らない自分に
なんか申し訳なくて、口頭で
「おめでとうございます(笑)」
伝えた。

伯母も、もう80を過ぎた。
(年より若く見えるけど)


ふと、自分は家族のことを
どこまで知ってるんだろう?
という考えに至った。

母は、深い緑色が好き。
ねじれ草が好き。
編み物が趣味。
シンプルな服装が好き。
愚痴は言わない。
こうと決めたら、やり通す。
あたしが作ったミニチュアを
飾るのが好き。
亡き父が大切な人。
家族思い。

ニンニクが嫌い。
胃腸が弱い。
悩みを必要以上に深堀りしては
一人で抱え込むのが悪い癖。
お酒が全く飲めない。
騒々しい場所が苦手。

…ザッとだけど
一応は、解ってる
…いや、判ってるつもり。

じゃ、弟のことは?

…疾患を抱えるようになってから
よくわからない。

以前は自由奔放な性格だったけど
今は全く違うから…。

父に至っては
理解する時期も取れないまま
亡くなってしまったから

何色が好きなのか
どんな本を読んでたのか
普段どんな事を考えてたのか…

あたしが
北海道へ嫁いでた14年の空白
「おしゃべり」できなかった。

電話では、お父さんオリジナルな
アメリカンジョーク的なことを
言っていた気がする。

けど、人として
ほとんど深い話ができなかった。

記憶にあるのは
「人間は年は取るけど
 中身は27歳前後で止まる」
と言われたこと。

この年になってみて
ほんとだなぁと痛感する。

体は老いるけど
心は若いままだ。

祖父はどんな人だった?
祖母はどんな人だった?

…遠い昔でおぼろげだ。

祖父に関しては、ひとつ
「おおらかにいろよニコニコ
が、口癖だった。

祖母が口やかましく
イジワルだったから
「反面教師にしなさい」
って事だったんだろうな。


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誰よりも一番身近にいる「家族」。
身内ではあるけれど
それもまた、いち個人。別の人間。

逆に
「見たくない」
「知りたくない」心理が
わずかながらでも働くのは

自分の中の「家族への理想」が
崩れてしまうかも
知れないからだろうか。

それでも、人は老いるし
子は親を見送らなければならない。

その時「知りたい」と思っても
遅いんだ。

普段からコミュニケーション
「会話」して「表情」を見て
笑顔があれば
それが「幸せ」なんだろう。

老いた母と共に過ごす毎日。

いつ来るとも分からない
「その日」までに

自分は、他に何ができるかな。