みなさま、こんにちは。
塾講師で二児の母のゆかりんです✨
週明け、よい天気ですね☀
暑くなるかもしれませんので、
体調にお気をつけ下さいね。
さて、
私は3~6才まで、羽仁もと子さんが創立した「自由学園」の幼稚部である「幼児生活団」で過ごしました。
そこでは、その名の通り、生活の中の行動を、子供が一人で楽しく取り組めるように導かれます。
例えば、朝起きる、顔を洗う、寝癖を整える、服を畳む、次の日の準備を枕元にしておく。
動物の世話、音楽(ピアノ、器楽合奏)、絵画。
健康(冷水摩擦)、体操など。
その方法を幼児生活団で習い、家で実践していきます。
出来たら、記録表のその日の窓を開けていくのですが、そこにはかわいらしい子供の絵が描かれていて、それを楽しみに日々取り組めました。
お昼には、お母さんたちが協同で作ってくれる給食を食べ、手縫いしてくれたズボンを履いて体操し、自然の中で過ごしたり、クリスマスには、自分が描いた絵を刺繍した作品をプレゼントしてもらったり。
そのプレゼントを母達が作ったと知ったのはだいぶ後でしたが、子供達に気づかれないよう夜なべをしていたようです。どおりで毎晩早く寝なさいと言っていた訳です(笑)
そうでなくても?!早寝早起きを中心に習慣になるまで3年間続けます。
特にお世話をしていたモルモットや鳩を描いた絵が、給食時のはし袋になっていたり、毛糸の刺し子の座布団になっていて、嬉しかった。
座布団は、子供達が絵具で画用紙に書いた模様を図面に起こし、色を見ながら、毛糸を網目の土台に1針1針刺していくもの。
その工程は、始めは気が遠くなるようなものですが、時間があれば手を動かしていると、少しずつですが、確かに完成に近づいていく。
出来上がった時の嬉しさは、大変さと相殺されるにしても尚余りあるもので、子供の作品や子供が絵を描いた時の気持ちと一体になったような感動を覚えます。
長女が1年お世話になった時、私もその体験して、母の想いを感じることが出来ました。
引っ越しで止む無く転園しましたが、そこでの体験は未だに長女の心の中に残っているようです。
基本的に子供は、親や他の人に教えられていないことは出来ないと思っているので、「三つ子の魂百まで」ということで、子供達には3歳までに様々体験をさせました。
そして、世の中、勉強が全てではない、とも思いつつ、勉強も0歳から6歳までに基本的なことは体験させました。
母が幼児教育が専門だったので、その影響もあったのだと思います。
なので小学校時代に入ると、学校と習い事の先生に教育はお任せし、勉強なども子供の自主性に任せ、家庭では食事作りを教えたり、自由に絵を描かせたり、環境を整えたり、物理的な支援をするだけといった感じでした。
ピアノは隣の町まで送迎をしたり、学校では毎年役員を引き受けたりと、忙しい日々ではありましたが、子供は基本的にご機嫌でいますし、子育てはとても楽だったのです。
スイミングや体操など、ある程度習ったら縁がなくなることもありましたが、ピアノやダンス、お習字などは長く習いました。それらは学校でも発表する機会があり、本人達もやり甲斐があったようでした。
やはり、発表するなどの目標があったり、何でも家で自主的に取り組めることが、一番上達していきます。
好きなことだけではなく、やるべきことにも全力を尽くせると怖いものなしなのですが、ピアノ以外はあえて好きなことだけを続けさせてきました。
学校ではいろいろ取り組んでいるのだから、習い事くらいは自由に、と。
ピアノは10年、その他もある程度長く続けたこともまた、勉強になったのではないかと思います。
羽仁もと子さんの残したたくさんの名言の中に
「かわいい子には旅をさせよ」という言葉があります。
小さいからと言って甘やかさず、かわいいからこそ、様々なことにチャレンジさせ、失敗させ、自ら学ばせる。
自分で進んでなんでもできるようになるように、あえて厳しい中に子供を行かせる。
親としてはその時々に、身を切られるような気持ちになりますけれど、いずれ子供は自立するときが来ますし、いつまでもそばにいてフォローすることは出来ないのだからと心を強く持ち、子供達はきっと耐えられる、乗り越えられることを祈り、信じ、静かに待つばかり。
切ないですが、子供のうちに、人生の厳しさに触れておくことが、いずれ子供と自分の為になるのだと思います。小さい時はそれをなかなか実感できないのですけれどね。
私も、長女には心を鬼にして、気合を入れて出来たことが多かったのですが、次女には甘くなりがちで、気が抜けてしまいました(・・;)
でも次女は中学生、長女は高校生になり、私は全然勧めなかったのですが(フォローも大変なので)二人とも自ら厳しめの入部しました。なので、後に引けずに頑張っています(笑)
今まで許されてきた甘えを許されず、出来ていないことは、指摘されたら、ただちに直す努力をしていく。
反抗心と戦いつつ、悔しさをバネに練習し、出来なくてまた叱られる。でもまた頑張る。の繰り返し。
ここでクリアしなければ、いずれ大人になってまた、同じ事を繰り返すのを自覚しているのでしょう。
昔の教育に比べたら、全然優しいものだとは思いますが、学業もこなしつつ、たまに弱音を吐きながらも、仲間と共通の目標に向かい、目の前の課題に取り組み続けています。
親としてはまさに「かわいい子には旅をさせよ」という心境です。
反抗期の取扱にやや手を焼くこともありますが、そこは上手くコントロールしつつ。
良いことは良い。
ダメなことはダメ。
という姿勢は崩さない。
一瞬気まずくなることを避けて、表面的に受容する振りをするよりも、しっかり本音を伝えて、長く良い関係を継続できた方が絶対に幸せ。
特に家族は簡単に関係を絶てないですし。
いつか必ずこちらの真意が伝わると信じて、言いにくいことも伝えるしかないかなと。
もちろん、信頼関係があり、しっかりコミュニケーションが取れていることが前提ですが。
私は日常基本的に、悩みについては、子供達が自分から話してくるまで待ちます。
おやつやご飯を用意して、体調を気遣う言葉などをかけると、自然に会話が弾むのです。
以前全然口を聞こうとしない時期はありましたが、こちらの働きかけ方が間違っていたかなと。
こちらがあきらめず、日常変わりなく愛情を注いでいると、子供から心を開いてくれるようになりました。
そんな中でも
「大切な人にはあえて苦言」
「かわいい子には旅をさせよ」
というのは、子供を育てる心構えとして大切なことだと思っています。
甘やかさず、甘えさせる。
そんな母でいたいと思うのでした。
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