朝、となりのベッドの人がセットしていたアラームで目が覚めた。
昨夜オーナーから翌朝イスラエルへ行くメンバーがいるからいっしょに行くと良いと教えてもらっていた。
ロビーに降りるも残念。もう彼らはいなかった。
一人で国境行のバスが出発するターミナルへタクシーで向かう。
定員いっぱいにならないと発車しないバス。ちょうど最後の一人として乗れたので待ち時間なく国境に向けて出発。
バスの車内でとなりに座っていたパレスチナ人のアナンと仲良くなった。パリの大学で半年学び故郷のベツレヘムに帰るところらしい。
ちょうどベツレヘムも行ってみたかったのでお願いしてみると訪れた際には案内してくれることになった。
ボーダーのチェックポイントへ到達。荷物のセキュリティチェックに並んでいると僕だけ係員に呼び出された。
パスポートを提示すると建物のなかに通され反対側に抜けた。その先でヨルダンの出国手続きを済ませるのだがイスラエルへの入国記録を残さないようにノースタンププリーズである。
パスポートは一旦預けイスラエル側行のバスの中で返された。
スタンプはなく一安心。その後彼女を待つもいっこうに彼女が現れない。
あたりを探して車内で待つもののイスラエル行きのバスが発車してしまいはぐれてしまった。
あとで聞いた話だがパレスチナ人は出入国手続きが他の国籍の人と異なるらしい。
ヨルダン側の見解ではこの地域のウエストバンクはヨルダンの領域なのでここは国境ではなくパレスチナ人のためのチェックポイントなんだそうです。
イスラエル側に到着し建物内のカウンターに並んで順番を待つ。うわさには聞いていたがイスラエルの入国審査官は本当に美女ばかりである。
せっかくかわいい子の列に並んでいたのに後悔することになる。
とんでもなく怖いのである。((((;゚Д゚))))
僕の前にいたパレスチナ人と思しき女性は審査官の声を荒げた質問責めの
末に泣き出してしまった。
結局通してもらえずどこかへ連れて行かれてしまった。
その様子を見ながら後ろに並んでいた中国人と恐れおののいていた。
ちなみに彼はビザを持ってないらしい。
そして僕の順番になったので努めて明るくシャロームと挨拶をしてパスポートを差し出す。
そしてぼそっとノースタンププリーズと言ってみた。
なぜ?(`・ω・´)
僕『えっえーと この先ほかの中東のあの国とか行くかもしれなので。。。』
審査官『あっそ、それで今から何処へ行くの?』
適当に観光地の名前を並べる。
渡された紙に記入を済ますと勢いよくスタンプ押されて通してくれたのでシュッカラン!!とお礼を告げて逃げるようにその場を去った。
確認してみるとスタンプは別紙に押されている。
かくしてノースタンプでの入国成功。
その後荷物検査などを経て両替を済ませて晴れてイスラエルの旅が始まった!
いつまでたっても出てこないところをみると中国人の彼はやっぱりダメだったのだろうか。
改めて日本のパスポートの偉大さに感謝(笑)
続く