友達作り | 人生勝負~夢が叶うまで~

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一度きりの人生、やるしかないでしょ。

先日卒業した教え子から久しぶりにメールが来た。


「4月から大学生なんですけど、今緊張と不安だらけです。
友達できるかなとか、いい人間関係を作れるかなとか考えたら不安で…」




思い返せば数年前。

オレも高校を卒業して進学した短大には、同じ高校の人は誰一人いなかった。
当時のオレも、この教え子のような不安はあった。
けどイキっていたので「別にそれでも良い」と強がってもいた。

そんな時、確か隣のクラスのM君が気安く話しかけてきたのを覚えている。
結果、このM君を介し、入学後一週間以内には複数名の友達ができていた。

卒業までの二年間、このM君やその周りの友達とは同じ授業を枠組みしたり、学校外で過ごす時間も非常に多かった。




大学へ編入した際も似たような経験がある。
短大と違い、入学後の学生生活をスムーズにするためのカリキュラム(キャンプなどの集団行事)はもちろん無い。時は3年生だから。

一番最初の授業にいくと、編入生として「物珍しいような視線」と「敬遠されがちな視線」を感じたのを覚えている。

大学は「学業」のために行ったため、さほどそういった関係を必要としていなかった。
だけどそれが1ヶ月2ヶ月と続くとさすがにしんどかった。


「こんなにも友達できないものか」と半うつ状態になりかけ、母親に毎日電話していたような気がする。


そんな時。三ヶ月経つか経たないかくらいの時だった。
スポーツ系の講義で隣に座ったMさんがサッカーの話で話しかけてきたのを覚えている。もちろんどんな内容だったのかは一切覚えていないが、ただただ嬉しかった。
後にこのMさんは変わり者ということを知り、他の学生から若干距離を置かれていたような気もするが、そんなのは関係ない。

その後すぐにMさんを通じて3人を紹介してもらった。
名古屋出身のバスケ好き1個上のYちゃん、宮崎出身のズーマー乗りのRちゃん、茨城出身で警官志望のSちゃん。

ちゃんづけしているけど、Mさん含めてみんな男。ついでにMさんのスペックも。何個か年上で宮城県出身のスポーツオタク。

以上の4人は、大学生活の宝だと思っている。一番の収穫は教員免許ではなく、彼らろの出会いだったと感じる。

彼らと何回たこパーをしたのかわからない。
毎週温泉行ってはくだらないことを何時間も語り合っていた。
彼らにどれだけの元気を分けてもらったか、本当に計り知れない。




オレの思い出話はここまでで。

結論としてオレはこう思う。


「近付くべき人とは近付く運命」なのかなと。

抽象的な言葉で答えになっていないけど、冒頭で紹介した教え子にも同じことを言ってみました。


どんな人と、タイミングやきっかけ、そんなこと誰も予想できません。
それに、もしかしたら見た目は自分とは程遠い人かもしれません。

でも、不思議なことに案外楽しいもんですよ。


「友達は作ろうと思って作るものじゃないと思うな~先生は。気付いたら仲良くなっている、これが友達なんじゃない?」


最後にこう伝えたオレの思いが、この教え子に届くと良いけどな。









ー最後に余談をー



たまたまこの記事を今日(2015年3月11日)に書いているのに気付いたので。

大学の彼らと「卒業式にまた会おう」と再会の約束をしてから、その約束は果たされなかった。東日本大震災の影響で大学は壊滅状態になり、卒業式は中止となった。
加え、Mさんは自宅が津波で無くなってしまったという。


「また会おう」と言った人物と再会できる喜びがある。
例え毎日会うような人でも、口に出すことはないけどなんだか嬉しい。

なんだか嬉しい。