side N
明日もあるからとお開きにした俺は、さっきまでの相葉さんとの会話を思い出す。
自分じゃ気付いてもいなかった気持ち。
いつも近くにいた相葉さんに気付かれていたならきっと翔さんにも松潤にも気付かれてるんだろう。
気付かずすれ違って、傷つけあったのは俺達二人だけ。
何やってんだろうな、、本当。
酔いを冷ますため歩いて帰る。
思うのは昔のことばかり。
いつも隣にいた。
俺に向けてくれる笑顔が嬉しくてちょっかい出して。怒らず時々嫌がったりしたけど、それでもすぐ近くにきてたまに向こうからだって俺を構ってくれた。
あの頃の気持ちが、そのあとのリーダーがした俺への行為の拒絶を鈍らせた。
無理矢理抱かれても突き放せなくて、、。
もしも、それが違う相手ならば?
ムリ。
気持ち悪い。
きっと何があっても殴ってた。
リーダーが俺を抱いてからも仕事の時やプライベートで見せる笑顔や優しさ、大好きだった。
見てるだけで俺、安心してた。
「、、はっ、、、俺、バカだな。」
そういう気持ち。
何て言うか、知ってる?
恋。
きっとみんなそう呼ぶ。
俺、、もうそんな前からリーダーに恋してたんだ。