ラグビーワールドカップ開幕! | 斉藤祐也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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ラグビー元日本代表選手。東京高からラグビーを始め、明大に入学。卒業後はサントリー、コロミエ(仏)、神戸製鋼、豊田自動織機でプレー。日本代表は通算14キャップ。2003年W杯代表。2011年、引退。2013年 株式会社Ychante、株式会社コーディネーション・アカデミー設立。

アジア初、自国開催ラグビーワールドカップが開幕しました。

開幕戦は日本対ロシア30-10で日本の勝利。

試合前にイベントのトークで39(5T4G2PG)-7と予想しましたが、

前々日は30-10と的中させていた。(どうでもいいか)

4年前、3勝1敗としながら決勝トーナメントに進出できなかったのはポイント差。

4トライ以上でボーナスポイント1を獲得できるため、初戦で5ポイント獲得したことは非常に大きい。

 

何より無事開幕し、初戦を勝利したことが嬉しい!

本当におめでとう!

日本開催ということ、そして2015年W杯の結果を受け期待も大きく、相当なプレッシャーだったと思います。

国歌斉唱で涙を流す選手も少なくなく(僕も感極まってイベントトークで言葉が詰まりそうでした)、

この場に立てた喜びと、これから戦う強い気持ちが表れていました。

 

ゲームは、前半予想以上に苦戦しましたが、ゴール前のディフェンスは安心して観ていられました。

開幕前の南アフリカ戦で強いフィジカルに慣れていたことも大きかった。

スタッツ上では、エリア、ポゼッション(ボール支配率)はほぼ互角。

大きな違いは、キャリーメーターでした。

NO.8姫野が再三ボールキャリーとして仕事をし、幾度もゲインを突破。この試合の貢献度は非常に高かった。

 

前半苦戦した要因はキック処理によるもの。

パントキックの多かったロシアに対し(ロシア39回、日本33回)15回ロシアに獲得されアタックに転じられていました。

1トライに抑えられたことは、カバーディフェンスや一人一人のタックルの精度が高かったためですが、

次戦のアイルランドでは容易に止めることが難しく、キック処理の課題は南アフリカ戦で露呈したように改善する必要があるでしょう。

もう一つ気になることは、ロシアによるターンオーバーが多かったこと(ロシア11回、日本7回)。

キック後やターンオーバーはディフェンスが崩れている状況が多くトライが生まれやすい。

この数を減らすことも今後の課題となる。

 

さて、今回イベント会場で解説をさせていただきましたが、ドラマ「ノーサイド・ゲーム」を見てラグビーに興味を持った方が数多くいて嬉しかったです。

ルールが分からないと言われることも少なくなり、日本代表選手がボールを保持すると盛り上がり、トライが生まれると場内の雰囲気は最高潮に。

国内に世界20か国が集結し、最高のゲームを繰り広げられるこのW杯期間、もっと多くの方に見てほしいです。

日本代表の応援はもちろん、普段見られない国のラグビーを知ると更に面白くなると思います。

 

今日はニュージーランドVS南アフリカ戦を解説します。

優勝候補であるこの両チームは、本当に楽しみ。

ちなみに過去1次リーグで黒星を喫したチームに優勝はありません。

 

一緒に楽しみましょう!