ワールドカップセブンズ2013は閉幕しました。
男子、女子ともにニュージーランドが優勝し、ラグビー王国の底力を感じたW杯でした。
特にNZ女子代表は男子に引けをとらないプレーで圧巻でした。
世界との体格差を補うものは何か?浅見ヘッドコーチが常々言うように、「運動量」と「チームワーク」はすごく重要なテーマでした。
彼女たちはこの大会で得たものは大きいものだったと思います。
世界大会で勝つことの難しさを知り、実力差を埋めるために試行錯誤した日々、戦術面での戸惑いや気候や天候に惑わされるゲーム。
しかし、走ってボールを繋げようと、ワイドに展開してみたりクロスやループ、色んなバリエーションを試そうとしていたことで一戦一戦成長が見られました。
勝って得るものより次に繋げていくためには、負けた悔しさを持ってそれを継続して強くなると信じています。
オリンピックまでの3年間を有意義な時間に、そして「サクラセブンズ」の名が世界に届くまで。
期待したいです。
男子は予選グループを2敗1分けとし、順位決定戦(ボウルトーナメント)でロシアに敗れ、24チーム中18位で終えました。
予選では選手が口々に言うように、勝てていたということは事実でしょう。
前半の入りであったり、小さいミスが連続したりと。最終戦に限っては天候に恵まれなかったと思います。
結果がついてこなかったものの各々が感じた、通用したもの、差を感じたものはこの大会でしか得られない経験だと思います。
自信がついたものもあるでしょう、それを更に伸ばし先のオリンピックで輝けるよう頑張ってもらいたいです。
少し戦術的なものを挙げるならば、個々がスピードを生かせられるようなアタックラインであったり色んなバリエーション、キックが必要だと感じました。
フィジカルの差を埋めるためには、走るスペースのある7人制ですから突破口は「力」ではないように思いました。
15人制と7人制の差別化の重要性を知るとともに、更なる強化の方針を立ち上げなければ、世界との差は広がるばかりではないかと感じた大会でした。
選手、スタッフの皆様、本当にお疲れ様でした。
最後に
今回初めてTBSで解説者として携わらせて頂きました。
不慣れなことが多くご迷惑をお掛けしたかもしれません。しかし、プロデューサー、スタッフ、関係者の皆様のおかげで、良い経験ができました。