数日前、地元のローカル局発の夕方のニュースを見ていました。救急車にタブレット端末を搭載して搬送される患者の様子を動画で送信するという場面でした。想い出したことがあります。昭和40年代の初め頃、同じような構想で実験をくり返していた東北大学医学部の研究室がありました。業務用の無線通信はタクシー会社の無線だけで、ケータイ電話などは想像もしていない時代です。合法的に使えるのはアマチュア無線の電波だけです。430MHz帯の電波ですが、画像の送受信も可能です。但し第一級アマチュア無線技士の資格が必要ということで、その資格を持った大学院生が、その研究室に入り、(趣味と実益を兼ねて!)一生懸命に実験していました。送る画像は血圧計の数値でしたが何とか成功して、ビルの谷間でどのようになるのか、かなり詳しく調査していたようです。現在の通信の世界は当時と比べて全く異次元です。尚、その当時、自衛隊では現在使われている秘匿性の高いデジタル無線に切り替っていたようです。