私が選んだ眼内レンズ | 佐藤裕也眼科医院のブログ

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 焦点深度拡張型眼内レンズや多焦点眼内レンズは、その性能を最大限に引き出すためには瞳孔経3mm以上必要とされています。瞳孔経3mm以下の目は、それ自体で焦点深度が深くなり(カメラの絞りを絞った状態に同じ)プレミアム眼内レンズの必要がないとされます。単焦点レンズで充分1m位まで見えると言うのです。私の瞳孔経2mm程度で散瞳してもやっと5mm程度、これでは白内障手術にも工夫がいります。現想の眼内レンズはLAL(light adjustable lens)ですが術後6mmの散瞳が必要で、更に1ヶ月間、外出時のサングラス装用が必要なことから、私の目には適応外。気持ちは単焦点レンズでもよいかと、傾きかけました。プレミアム眼内レンズは数種類あります。乱視を補正する乱視用のレンズがないものもあります。私の目は乱視がなかったので色々検討の結果、アルコン社のvivity眼内レンズに決定しました。瞳孔のサイズについては手術時の細工で術後3mm以上を確保することにしました。このvivity眼内レンズですが昨年初めておこなわれ説明会で外国の眼科医(女性)が自ら挿入した体験談のビデオがあって大いに満足である旨のコメントがあったのが決め手のひとつになっています。何事も初めに良い印象を相手に刷り込むのが大切で、私もそれに洗脳されたと言えるかも知れません。