Y’s Lab. -10ページ目

Y’s Lab.

当研究所は、すべての方を対象に、社会で生きぬくための有効なスキルをご提案、ご提供するための施設です。
臨床心理士が独自に開発したSSTプログラムを提供し、皆さまの「生きる力」の育成に尽力いたします。

月に1~2回程度、年齢制限のない縦割りのアクティブワークを実施しております。

小学校低学年から高校生まで幅広い年齢層で実施しておりますが、年齢ごちゃ混ぜのグループで実施することもあれば、小学生グループ、中学生グループ、高校生グループといったように同年齢でグループを組んでもらうこともあります。

 

9月のテーマは「友だちの長所の紹介」でした。

今回は同年齢グループでワークを行いました。

このワークを通し、グループのお友だちの長所をインタビューする側と、お友だちからインタビューされる側の両方を経験してもらいました。

インタビューする際は、質問として「あなたの良いところは何ですか」といった聞き方をしていましたが、日頃から自分の長所や良いところ、得意なことを考えたり認識していないお子さんの場合は、深く考え込んでしまい答えることが難しい様子でした。

 

そうした場合、インタビューする側は、何かしらのヒントを相手にあげなければなりません。

今回、小学生グループの様子を見ていて「成長したなぁ」としみじみ感じたお子さんが困っているお友だちに、「なにか得意なことはありますか」「好きなことは何ですか」という質問をしていました。実に見事なヒントです。長所や良いところは出てこなくても、得意なことや好きなことであれば答えやすいと思います。相手が答えやすいようにと、一生懸命に質問を駆使している姿を見て感動しました。

 

一定数のお子さんは、長所や良いところと問われたときに、何をどこまで答えたら良いのか戸惑っているようです。

それは、自分では「できる」、「すごい」と思っていることであっても、他のお子さんもできることであれば、それは人よりもできるわけではないと判断し、長所や良いところにカウントしないからです。

いつの間にやら人と比較することが当たり前になってしまい、自分自身を高く評価しないようになっている姿を見ると切なくなります。「自分の中でできている」「自分は好きだ」という感覚を大切にすることの重要性を子どもたちには伝えているのですが、こういったことの積み重ねが将来、自己肯定感や自己効力感の礎となるのです。

 

大切なことは、なぜそれができるようになったのか、どのようにできるのか、それをやっていてどんな気持ちになるのか、どしてそれが好きなのかといった理由です。その理由をしっかりと考えることのできる人であれば、揺るぎのない自分軸を構築することができるようになります。

将来的には、面接といったような場でそれを発揮することができ、きっと試験官から「この人はしっかりとした自分軸をもち、自己分析のできる人だ」と評価してもらえるようになると思います。

 

このように、アクティブワークは単なる集団ワークでなく、他者を介して自分と向き合いながら自己分析をしていく力を育むだけなく、集団の中の個をさらに輝かせる方法を学ぶことができるのです。

 

 

 

コロナ禍を経て、コミュニケーション力が衰えたと回答する方が増えたという記事を目にしました。特に20代未満の若い世代でその傾向が強く見られるそうです。

 

しかしながら、この傾向は実はコロナ禍前からすでにあったのです。2016年にある企業が200人弱の男子大学生を対象に行った調査によると、「自分はコミュ障だと思いますか」という質問に対して半数の人が「はい」と回答したそうです。

 

一方で、企業が人材を採用する際に重視している学生の能力1位が「対人コミュニケーション能力」という調査結果があります。

コミュニケーションスキルの重要性は、社会人になると学生以上に高くなるということは言うまでもないことです。

 

さて、コミュ障とはコミュニケーション障害の略で、会話など対人コミュニケーションが苦手であることを意味します。このコミュ障には、以下2つのタイプに分類されます。

 

ダウナー系コミュ障(自分の意見が言えないタイプ)

・人と向き合うと緊張して話せない

・言葉がどもってしまう

・人との距離感をうまくはかれない

・自分に自信がなくて人との関わりを避ける

・人間関係のストレスを溜め込んでしまう

 

アッパー系コミュ障(自己主張が強いタイプ)

・その場の空気を読めず、場にそぐわない発言をしてしまう

・会話のキャッチボールができず、一方的に話し続ける

・少しでも批判的なことを言われると怒り出してしまう

・自己主張が強く助言を聞かない

・人の話を聞くのが嫌いで、自分の話をするのが好き

 

コミュ障と言えば、話すことが苦手と思いがちですが、実は自己主張の強いタイプも、コミュ障とされることを知らないという方は多いのではないでしょうか。

大切なことは、自分がコミュニケーションにおいてどのような癖や思いこみ、歪んだ認知などがあるかを知ることだと思います。

コミュニケーションスキルを獲得することと同じくらい大切なことは、自己分析です。

自分のコミュニケーションの癖を通じて、自分の過去や現環境とそして特性と対峙し、それらを受け入れた上で、適切なコミュニケーションスキルを獲得していくことがコミュ障改善の大きな一歩となると思います。

 

 

 

今週は、作文コンクールの受賞されたお子さんたちの作文をご紹介させていただきました。

読んでいただくと理解して頂けるかと思いますが、現在の自分と理想の自分の姿を的確に分析でき、ありのままの自分を受け入れるとともに、さらにより良い自分になるためにはどのようなことを頑張れば良いのかを明確に理解しているお子さんを選ばせて頂きました。

残念ながら受賞を逃したお子さんも、とても素晴らしい内容のお子さんが多く、僅差であったと感じています。日々のトレーニングの中で、自分と向き合い、自分のためにスキルを身につけ、前進してきたお子さんの努力を垣間見ることができたコンクールとなりました。

さて、来週23日土曜日はお休みとなります。次回のレッスンは30日です。

#夏の終わり

 

グループワーク

今月頭に実施したアクティブワークは、グループ内でリーダー、企画、制作の3つに役割分担をし、力を合せて一つものを作り上げる内容でした。前回はその振り返りをしてもらいましたが、3つの役割のうちリーダーの役割を担ったお子さんからの「何をしたら良いのかわからなかった」「具体的な仕事を思いつかなかった」という感想が印象的でした。リーダーという役割は、全体統括を行う役割であるため俯瞰して見る力が必要となります。また、俯瞰して分かったことを積極的に言語化し、グループ内の人たちに分かりやすく伝えていかねばなりません。その役割自体をあまり理解できていないお子さんがいるということに気づきハッとしました。今回はリーダー、企画、制作の3つの仕事の役割定義の詳細をグループでシェアする時間を設けました。役割の意味や内容を皆で共有した上で、子どもたちで次回のグループワークのグループ決めを話し合ってもらいました。納得のいく話し合いを重ね、自分たちでグループ割りを考えたからこそ、次回のアクティブワークが楽しみです!という感想を聞けたことがとても印象的でした。

通常ワークのテーマは「社会」です。

教科をテーマにし、それぞれの定義をわかりやすく人に伝えたり、一般的なイメージを思考し、自分の考える良い面と悪い面、過去と現在、未来の体験について展開していきます。

社会には歴史、公民、地理が含まれるため、これらをまとめて一言で何を勉強するものと定義するのかを考えることに苦戦しました。

 

小作文ワーク

報告書の作成方法を学んでもらっています。現在の報告、過去の報告を実施し、今回は未来の報告です。「明日の予定を書きましょう」というテーマで、明日(この場合日曜日)の予定を書いてもらいました。

「決まっていない」「わからない」と頭を抱えるお子さんには、いつも決まった曜日に行うルーティンを思い出してもらいました。

家族みんなでご飯を食べる、皆で買い物に行く、家族でTV番組を観るなどなんでも良いのですが、家族の中で暗黙の約束のようなものがあるのではないかという点に着目してもらいました。

 

解決ワーク

相談されたことに対して、その解決方法を3つ考えるワークを実施しました。

今回の相談内容は「人の話を最後まで聞けず、すぐに口を挟んでしまい怒られる」という内容です。

人と話しをする中で、相手の話に相違点や自分の思ったことと異なった内容があった場合、そこにすぐに反応し「でも!」と言ってしまうお子さんを見かけます。「でも!」の威力は強く、その瞬間に口をつぐみ、言いたいことが言えなくなってしまう経験をした側のお子さんは、徐々に「でも!」と反論したり、自分の意見を優先するお子さんと距離を置くようになります。

今一度、人の話を最後まで聴くことの意味を考えるとともに、自分のコミュニケーションの在り方を再確認してもらう時間にすることができました。

 

2023 作文コンクール優秀賞/準優秀賞発表

高校生以上の部門

 

厳正なる審査の下、優秀賞1名、準優秀賞2名を決定いたしました。

作文内容を紹介させていただきます。

 

ベル審査条件ベル

①丁寧で誤字脱字がない

②小学生以上は字数制限を守っている

(300字以上400字以内)

③テーマに則した内容をきちんと書けている

(高学年「自分らしく生きるとは」、低学年 「じぶんの好きなところ」

④起承転結の構成がある

⑤想像力に富む

 

赤薔薇優秀賞・・・Eさん(高校3年生)

テーマ「自分らしく生きるとは」
 自分らしく生きるということは、他人や社会からの期待に左右されず、自分の意見や価値観を大切にすることだと思います。
私は、幼い頃から自分の意見を言うことが苦手で、周りに流されることがありました。そう過ごしていくうちに悩みや悶々とすることが増えました。
 そこで、自分の本当の感情や願望を正直に言ってみるようにしました。例えば、以前まで友達を第一優先に考えて行動していたのを自分のやることを優先するようにしたり、自分が挑戦してみたいと思ったことを両親に伝えるようにしました。そうすることで、より仲良くなれたり、自分が思っている何倍も応援してくれることに気づきました。
 私は周囲の人から頼りになる、優しいと言って貰えるため、長所だとも思っています。なので、周りの人からの意見も大切にしつつ、自分の幸福と充実感を追求して自分の人生を創り上げていきたいです。

 

赤薔薇準優秀賞①・・・Fさん(高校1年生)

テーマ「自分らしく生きるとは」
 私の自分らしく生きるというのは、周りの言葉に揺らがず、思いのままに自分をさらけ出すことです。嘘という箱に本当の自分を閉じこめてしまうと、周りからの評判はよくなりますが、自分は息苦しくなる一方です。これは私も同じような経験をしたからこそ言えることです。
 私は中学のとき、親や周りのことばかり気にしてやりたくもない運動部に入っていました。ですが高校生になり、自分のやりたいこと、やってみたいことをできるようになると今までの色あせていた世界を彩るかのように私に感情という色を与えてくれました。少し未来が明るくなった気がしました。
 私は私のように自分を閉じこめてしまっている人に伝えたいのです。自分らしく生きましょう。自分を曲げる必要はありません。周りの目を気にしすぎず自分を貫くのです。そうすればきっと、この先の未来に希望を持てるでしょう。

 

赤薔薇準優秀賞②・・・Gさん(高校2年生)

テーマ「自分らしく生きるとは」
 自分らしく生きると聞いて私は、堂々としていて、明るく、元気で、真面目に生きていくことだと思った。
 まず私には、直したいところがある。それは人の目を気にしてしまい堂々とできないことが多々あることだ。そんなことを考えていた時に祖母が「堂々としていなさい。」とアドバイスをくれた。それを聞いて堂々としていると自分らしさがでて生きていきやすいことに気がついた。
 反対に私の良さは、明るく、元気で真面目なところだ。明るく元気で真面目なら心も晴れて気分も前向きになり、人から好かれて生きやすくなると思う。このように明るく元気で真面目で堂々としていることが自分らしく生きることだと思う。
 またいつも明るく元気で真面目で堂々としていることができないこともあると思うけれどそれも私らしさだと思う。

 

 

 

2023 作文コンクール優秀賞/準優秀賞発表

中学生部門

 

厳正なる審査の下、優秀賞1名、準優秀賞1名を決定いたしました。

作文内容を紹介させていただきます。

 

ベル審査条件ベル

①丁寧で誤字脱字がない

②小学生以上は字数制限を守っている

(300字以上400字以内)

③テーマに則した内容をきちんと書けている

(高学年「自分らしく生きるとは」、低学年 「じぶんの好きなところ」

④起承転結の構成がある

⑤想像力に富む

 

赤薔薇優秀賞・・・Cさん(中学2年生)

テーマ「自分らしく生きる事」
 私は自分らしく生きるために必要なことは自分の長所を大切にする事だと思う。
 私の長所は、苦手な事にもしっかり向き合っていける所だと思う。例えば、自分の苦手だと思っていた科目の勉強やスポーツをできるようになるまで練習を重ねていける所だ。
 自分の長所に気付くまで、短所ばかりを気にしてしまっていた。そのため、ネガティブな事を考えてしまうことも多かった。ところが、数年前苦手な事が原因でつまずいてしまい、一度基礎からやり直して克服したときに、とても大きな達成感を覚え、それと同時に嬉しい気持ちになった。それをきっかけに、長所を意識するようになった事で短所を気にする事が減ったと感じている。
 自分らしく生きるために、他人と比べるのではなく、自分の中で少しでも頑張れた事を意識する。そして、自分自身を認める事で前向きに過ごせるのではないだろうか。

 

赤薔薇準優秀賞・・・Dさん(中学3年生)

テーマ「自分らしく生きる」
 僕が思う自分らしさとは、毎日やるべき物事を一つ一つ集中して取り組んで、堅実に生活することです。例えば、宿題が出たらすぐに取り組んで忘れないうちに終わらせるようにしています。
 きっかけは、去年の一学期期末の結果を両親に見せたときに、集中力が足りないと注意されたことです。僕は、図星でその通りだと反省しました。そこで、その後一つ一つの物事に取り組むように意識したら、徐々に集中できるようになっていきました。
 一方で、苦手な教科に対してやる気が出ず、得意な教科ばかりやってしまうという悪い癖があります。僕は、それを直そうと努力しているのですが、どうしても得意な教科の勉強の方が多くなってしまいます。
 僕は、これから苦手な教科を勉強する時間を増やして、集中力を高めて取り組んでいきたいです。