グループコース | Y’s Lab.

Y’s Lab.

当研究所は、すべての方を対象に、社会で生きぬくための有効なスキルをご提案、ご提供するための施設です。
臨床心理士が独自に開発したSSTプログラムを提供し、皆さまの「生きる力」の育成に尽力いたします。

今年度も残り1ヶ月となり、今年度の集大成を感じて頂く時期となりました。

1回1回のレッスンを大切に子供達と向き合いたいと思います。

#開花

 

グループワーク

前回のディスカッションワークでは、外部の先生をお招きし、客観的な評価をいただきました。

中には悔しい思いをしたお子さんもいたようで、今後の課題を個別で尋ねに来る姿も見られました。全員のモチベーションが高く、やる気に溢れている姿に、今までの積み重ねの結果を感じることができています。長い年月の積み重ねの先にこのような頼もしい姿があるのだと心底思いました。

今回は子どもたちの一生懸命な姿を見て、次回の3月8日のディスカッションワークで活躍できるよう、指導つきディスカッションを行いました。

テーマは企業の就職試験で出るような難しいものでなく、練習課題として高校生の日常会話に出てくるようなもので「恋人と友人、どちらを大切にしますか」をテーマにしました。日頃社会問題の多い中、今回は恋愛よりのテーマにしましたが、子どもたちにとっては、社会問題の方が得意でこういった日常テーマの方が苦手であるという声も少なからずありました。ディスカッションをすることで、社会問題を思考する機会にもなり、また幅広いテーマを取り扱うことにより、自分の価値観の構築や一般的価値観との比較などができるため、思考が深まったり、自分軸を形成することに役立ちます。

 

コミュニケーションワーク

今回のテーマ↓

「ある昼休み、あなたはお気に入りで大切に使っている赤ペンを眺めていたら、ゆかりさんが「そのペンちょっと貸して」と言いました。「いいよ」とあなたは赤ペンをゆかりさんに貸してあげました。ゆかりさんは赤ペンを手に取ると、凄まじい勢いでプリントに落書きを始めました。あなたは我慢して待ちましたが、ゆかりさんは赤ペンを使って、今度は塗り絵を始めました。」

自分が大切にしているものを人に貸して、雑な扱いを受けている姿を見た時に、大抵の人は怒り、悲しみ、困惑、心配、焦りとさまざまな感情が想起されます。

そのような感情と向き合い、ントロールしながら、相手にそのことを上手に伝えることは意外に子どもにとっては難しいことです。今回は自分の複雑な感情との向き合い方、自分がどうしたいのかを頭の中で整理し、どのように相手に伝えれば良いのかを丁寧に指導いたしました。

 

小作文ワーク

今回のテーマは「読んでいる人が悔しさを感じるようなお話を書きましょう」です。

今月は今までよりも少し難しい感情テーマとなります。

悔しいという感情をどのような時に想起するのかをよく考え、そのシーンを3つ考えてもらったあと、悔しさをテーマにした作文を描いてもらいました。もちろん一般的に悔しさを想起する場面を書かねばならないため、主観的な場面なのか一般的な場面なのかを判断しなければなりません。単にかけっこで一番になれなかったときだけでは皆が悔しさを想起するわけではありません。そこには、いつも1番であった経緯がある、1番であれば何かしらのご褒美がある、ライバルに負けたくないという思いがあるなどの条件をつけ足す必要性があります。その条件部分が一般的な条件であり、読み手が共感できるようなものを考える練習を兼ねた作文指導となりました。