グループコース | Y’s Lab.

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当研究所は、すべての方を対象に、社会で生きぬくための有効なスキルをご提案、ご提供するための施設です。
臨床心理士が独自に開発したSSTプログラムを提供し、皆さまの「生きる力」の育成に尽力いたします。

先週は縦割りワークを実施しました。

ディベートを行ったのですが、小学生は初めての経験だったようで最初はやり方が分からず戸惑っていましたがすぐにコツをつかみ、中高生グループよりも活気溢れる論理を展開する姿を見ることができました。ディベートにおいて大切な事柄の一つは、ものごとのメリットやデメリットを思考し、それらを多角的に見る力です。その力を培うワークを継続的に行ってきた甲斐があってか、どのお子さんもよく思考することができていました。

#冬木

 

グループワーク

高学年は前回、論路的に説得する力をテーマにしたアクティブワークを行いました。

今回はその振り返り回です。

説得を行う際「家の購入」の賛成反対について、性格、生活、資産価値、購買意欲、未来という5つの視点からそれぞれ説得を行ってもらいました。そこで出てきた課題は、不確かな情報を本当のことのように相手に伝えたことです。説得をするときに、どうしても自分の言い分を相手に聞いて欲しいという気持ちが高まり、ぱっと思いついた適当なことを伝えてしまう気持ちは分からなくもないのですが、そのことは説得において相手の不信感を募らせることになります。説得においてやってはならないこと、説得に効果的なスキルを伝えることにより、今後の説得場面で活かしてもらえるような指導をしました。

 

通常ワークは「会話において相手を傷つける発言」を通して、コミュケーションにおけるルールを学ぶ内容のワークを行いました。

コミュニケーションを取る中で、ケンカになってしまうことは少なからずありますが、そうなったとしても決して言ってはならない暗黙のルールが存在します。その一つに、相手の人格を否定するような発言です。このような発言は、その後の人間関係が破綻する可能性が高まり、関係の修復が困難になります。改めて、どういったことが人格を否定するような発言になるのかを確認し、ケンカをする上での暗黙のルールについて皆で考えました。

 

5つの情報と優先順位

ものごとの定義を考え、優先順位を思考するワークです。

今回のテーマは「電車」です。

皆が日常的に利用している電車の5つの情報を思考してもらいました。定義や特徴はすぐに出てくるお子さんが多いですが、何のためのものなのか、利点はどのようなところにあるのかまで思考したことのないお子さんが多く、苦戦する姿も見られました。

チャレンジ問題は「電車の絵を描きたい人への3つの情報」と「電車内のルールを大切な順に3つ答えましょう」です。改めて電車に乗る際のルール確認をすることは、年齢の幼いお子さんにとっては有意味であったと思います。

 

小作文ワーク

今回のテーマは「共同作業(一緒に何かをすること)の良い面と悪い面について」です。

人は集団において共同作業を求められることが多々あります。それはどのような良いところがあって求められるのかを客観的に思考する機会を持つことはとても大切なことです。

一方で、共同作業が苦手であったり、苦痛に感じているという人もいます。彼らの感じる苦痛と共同作業の悪いところがどれくらいマッチしているのかを確認することもとても有意義でした。中には、気持ちの面においての「なんとなくいや」というモヤモヤした感情を、例えば自分のオリジナリティがなくなるような気がして不安であったという新たな気づきにも繋がったお子さんもいました。