受験算数と公式 | Y’s Lab.

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スタッフのかずです。

中学入試の受験算数についての気付きを。
受験算数と中学高校の数学との違いの1つに「公式」の扱いがあります。

受験算数の年齢算やつるかめ算といった特殊算にも公式は存在します。
しかし、私はそれをあまり重視せず、手順を教えることを重視しております。(私の知る限りではスタンダードな指導方法だと思います)

受験算数で公式を教えない理由は、使いこなせない可能性があるためです。
公式というものは、計算の手順をまとめた数式ですので、抽象的な思考力が求められます。
つまり、小学生には、発達の段階的に抽象的な思考力が十分に育っていないため、理解することが難しいのです。


では、手順を教える指導とはどういうものかといいますと…

さきほども書きましたが、公式は計算手順を数式にまとめたものです。
当然、その手順には意味があるので、その手順一つひとつを具体的な数字で捉えていけば、理解しやすくなります。

公式であれば、一行の式を覚えれば終わりですが、この指導方法だと1回解いただけでは、覚えられないため、反復練習をしていく中で、身体で覚えていくような必要はあります。
しかし、流れを覚えていくので、忘れにくい点や、意味を理解して計算しているため応用も利きやすい点は、優れている指導方法となります。


中学入試の指導では、国語の解き方のテクニックについても、それについて、集中的に指導するというよりは、設問を解いていく中で教えていく中で、教えていくことが多いです。
これも、概念的に教えていくというよりは、解いていく中で具体的に考えていく方が、小学生には理解しやすいためでしょう。

お子さまの年齢に合わせた指導、さらにはお子さまそれぞれの特徴に合わせた指導を目指す上で、非常に興味深い題材でした。
今後も精進してまいります。

#教室は暑いため、避難中