晩秋に想うこと | Y’s Lab.

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当研究所は、すべての方を対象に、社会で生きぬくための有効なスキルをご提案、ご提供するための施設です。
臨床心理士が独自に開発したSSTプログラムを提供し、皆さまの「生きる力」の育成に尽力いたします。

過去

現在

未来

 

どれを意識しながら日々を生きるかで、その人の日常の有り様、更には人生が大きく変化するだろう。

 

常々語っていることであるが、私は過去を意識する人間だ。

 

「一年後、どうなっているのだろうか」でもなく、「今をどうしようか」よりも、「一年前、何をしていただろうか」「●歳の頃、何を考えていただろうか」と過去に想いを馳せる。

 

所謂、過去へのタイムスリップだ。

そこには大抵納得のいかない駄目な私が居る。

駄目な私は、現状を打破したいとばかりに四苦八苦している。

そのような自分を深く憐れむ。

そして四苦八苦した結果、今があるのだ…と思うと摩訶不思議な心持ちになる。

 

ところが最近、過去にタイムスリップをすると、幸福な私と邂逅することができるのだ。

幸福な私と邂逅できるようになったことは、言葉では言い尽くせぬ程の有難味を覚える。

以前の私であったならば、過去はただただ苦いだけのものであった筈だ。

それがいつしか、進んで過去を反芻したいとさえ思える程にまでなった現状は、人間としての大きな成長なのだと思う。

 

幸福な私と邂逅できるようになったことは、言うまでもなく周囲の方々のお陰である。

長い歳月を要したが、ようやく私は本当の意味で「感謝をする」ということができるようになった。

 

過去へのタイムスリップは今後も続くであろう。

今の私を思い返した未来の私が「幸福な気持ち」になりますように…

日々感謝の気持ちを忘れず、今を生き、未来へと繋げていきたいと、珍しく前向きなことを考えた晩秋の夜であった。