集団コース | Y’s Lab.

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当研究所は、すべての方を対象に、社会で生きぬくための有効なスキルをご提案、ご提供するための施設です。
臨床心理士が独自に開発したSSTプログラムを提供し、皆さまの「生きる力」の育成に尽力いたします。

集団コース@豊田校

 

5月最終講座日。

お天気の良い日と雨の日が交互にやってきて、梅雨の到来を思わせます。

6月、梅雨・・・私の大好きな紫陽花の季節がやってきます。

ラボ付近に毎年綺麗に咲く紫陽花の花もだいぶ色づいてきていました。

豊田に来る度にどのように開花していくのかを記録したいと思っております。

 

♯紫陽花の蕾

 

中学生/小学校高学年コース

●5ヒンツ Ver.2

あるテーマについて前もって講師が抽象的且つ主観極まりないヒントが5つ書かれています。それらを是正していくワークです。

いわゆるこだわりの強いお子さんは非常に苦手とする課題のようです。

別の曜日で実施した折、「一般論が分からない、自分はマイノリティなのだ!」とパニックになったお子さんがおられました。勿論、マイノリティは才能で素晴らしいことだと伝えました。

一般論を意識することは大変難しいことでしょう。なので、これは一般論と自論を分けて考えることができるためのワークなのだと私は思います。この2つの境界性が分からないから苦しむのだと思います。まずは境界があることに気付くこと、そして境界を上手に作ること…そこから始めていければと思っております。

 

●集団ワーク

感情含んだ物語作成の実施。

先回のホームワークをもとに復習からスタートしました。喜怒哀楽以外にも沢山の感情表現があることに気付いて貰えたのではないかと思います。

今回は先回の反省点を踏まえ、グループ全体での持ち時間の中で自分の物語を作ること、つまりこだわり過ぎないことを目標として実施しました。

他者の物語の内容、そこに込められた感情を意識して聞くこと、自分の順番が回ってきたときに、それらを上手に踏まえたものを披露することを前提とし、それ以上のこだわりをなくしてとにかくシンプルさを大切にしました。彼らの課題がこのワークを通すことにより浮彫となりました。来月も引き続き実施していきたいワークです。

 

 

小学校中学年コース①

●5ヒンツ Ver.2

上記で述べた5ヒンツの中学年に適した課題構成を実施しております。

例えば「口紅」というテーマであった場合…全ての大人が使うという記述があった場合、果たして全ての大人が使用しているかどうかを考えます。「全て」というのは全員を意味しているわけです。言い切ってしまうことは日常生活においても「話を大袈裟にする」という周囲からの評価をされ誤解を招いてしまうかもしれません。「大抵の」という言葉に置き換えるだけで随分と印象が違ってきます。言語のセレクト方法を学んで貰っているところです。

 

●集団ワーク

KJ法を用い「友だちが悩んでいるときどうしたら良い?」というテーマを実施。

先回「傷ついたときどうしたらよいのか」というテーマでの実施でした。いわゆるストレスマネジメントについて学びました。今回はより具体的にストレスマネジメントを学んでもらうため、講師が生徒役として入り体験型として実施しました。

具体的なストレスマネジメントとして、筋弛緩法を紹介しました。イライラしたときや腹が立ったとき、学校や家庭で本日学んだ筋弛緩法を実践していただきたいです。

 

 

小学校中学年コース②

●文章要約ワーク

1カ月に渡り実施してきた文章要約ワークですが、子どもたちもかなり上手に要約できるようになりました。

文章が何について書かれており、その中で重要である部分を的確に見つけ出すことが非常に上手になってきました。

学校生活や授業でもかなり使えるスキルだと思います。今後は培った力を汎化していけるようサポートしていきたいです。

 

●集団ワーク

一見、絵カードを用いたワークと見えるのですが、その実体験型ソーシャルスキルトレーニングです。

生徒に扮して講師が入り込み、喜怒哀楽を振りまき子どもたちを混乱させております。

「怒り、悲しみ」に対しては、とても上手にフォローできるようになりました。逆に難しいのが「喜び」に対する反応のようです。悪いことをしたときは「ごめんね」と謝りましょうというのは幼少期から教わってきていることなので、皆上手に対応できるものです。しかし、喜びや楽しさをどのように共有してあげればよいのか…というのは悩んでしまう様子。

ポジティブな事柄なので、「良かったね!」と素直に一緒に喜んであげることが意外に難しかったりすることのようです。だからこそ、さまざまな状況を作り色々な感情を出していき、彼らに多くの対応スキルを身につけてもらいたいと願っております。

 

 

小学校低学年コース

●特徴ワーク

あるものの特徴を数点書き出すワークです。

主観的思考をするお子さんが多いので、こちらのワークを実施させて頂いております。特徴は客観的であることが条件です。客観的にものごとをとらえていくことはいまの彼らには少し難しいようですが、繰り返し実施していくことで、客観性を身につけてもらいたいと思っております。

●集団ワーク

カードワークと共に体験型ソーシャルスキルを入れ込んであります。

先回は子どもたちの前で激しい怒りとパニックを講師が演じました。彼らが日ごろ経験している感情であり、「僕もこういうことよくあるし、どう声かけたらよいのか分からないよ」とセルフモニタリングするお子さんもおられました。しかし、そこから「もう一度チャレンジしよう。また出来ないかもしれないけれど、そのときは僕も手伝うから」という慰めの言葉を掛けてくれました。

ワークの目的は、子どもたちにセルフモニタリングして貰うことだったため、ワークは大成功だと思いました。

今回は敢えて激しい怒りではなく、ネガティブな表現をするパターンで実施しました。子どもたちは共感してくれながら、励ましてくれました。

彼らが学校生活で感じているさまざまなネガティブ感情と向き合うきっかけとなってくれたらと思っております。

 

今年度も早くも2ヶ月が経過しました。

ラボに通っていただいておられるお子さま、保護者さまに関わらせて頂いているスタッフがどのような人柄であるのかというのはフィードバックのみではお伝えすることが難しいかと思います。

そこで、主要メンバーによるブログを以下の曜日にアップしていくことに致しました。

 

水曜日:茜先生の♡ライフ

木曜日:カズ先生のアニマル日記

金曜日:佐和子先生つぶやき

随時:江口

 

とは言え、スタッフの負担にならぬ範囲でのブログとなりますので、お休みすることもあるかと思いますが、その際はご了承ください。

さて、スタッフがどのような内容のブログを書くのか私にもサッパリ分かり兼ねますが、それぞれの持ち味を活かしたものであればそれで良いと思っております(^^♪

 

どうぞお楽しみに♪