児童生徒の自殺者急増 最多479人 コロナ禍の社会不安影響か!子どもたちの心の危機に気づいてくれ | 生きがいネットワークのブログ

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児童生徒の自殺者急増 最多479人 コロナ禍の社会不安影響か

 

 

 

 

 

 2020年の全国の小中学生と高校生の自殺者数は前年比140人(41・3%)増の479人(暫定値)となり、過去最多を更新した。文部科学省が15日、明らかにした。

文科省は「新型コロナウイルスの感染拡大による社会不安が影響した可能性がある」(児童生徒課)としている。  校種別では、小学生14人(前年比8人増)▽中学生136人(同40人増)▽高校生329人(同92人増)。高校生では特に女子が前年の約2倍の138人と急増しており、文科省は原因の分析を進めている。 

 月別で見ると、8月が前年比35人増の64人で最も多かった。例年、夏休み明け前後は子どもの自殺が増えるという統計データがあるが、昨年はコロナ禍による休校があり、学習の遅れを取り戻すために夏休みを縮め、8月中に授業を再開する地域が多かったことが影響したとみられる。学校が本格的に再開された6月以降は毎月、自殺者が前年を大きく上回る状況が続いている。  自殺の原因で多かったのは、進路に関する悩み55人▽学業不振52人▽親子関係の不和42人――などで、前年と同じ傾向だった。  文科省は「前年までであれば踏みとどまっていた子どもたちが、『コロナ禍』による先行きの不透明感や社会不安によって自殺に至ってしまった可能性がある。新型コロナの影響は今後も続くため、予防教育や相談体制を強化していきたい」と話している。【大久保昂】  ◇子どものSOS受け止められる体制を  関西外国語大の新井肇教授(生徒指導論)の話 子どもの自殺が急増したのは複合的な要因が考えられる。コロナ禍で社会不安が広がり、「新しい生活様式」によって孤立化も進んだ。長期間の休校とそれに伴う学習の遅れの挽回で、家庭に問題を抱えている子と学校が苦手な子の両方に負荷がかかった。有名人の自殺が相次いだ影響もあるだろう。コロナ禍が終息するまでは、これまで以上に自殺リスクが高い状態が続く可能性が高い。子どもたちの心の危機に気づき、SOSを受け止められる体制を社会全体で作っていく必要がある。