1969年ビートルズはすでに、かつてのような仲間意識はもうありませんでした。
しかし、彼らは音楽を共にやることで自分たちが1つのバンドであることを世にまだまだ知らしめていたわけでありますが
そんな彼らがその年に発表したビートルズの事実上最後のアルバムがこのAbbey Roadなのです(発売順では最後から2番目)

今回はそんな名作のジャケットの中に潜む、ポール死亡説の手がかりを探っていきたい。
(そもそも、ポール死亡説が蔓延しだした1969年当時一番新しいアルバムであり、噂が広まりだしたのもこのアルバムのジャケットが原因の一つなのだ!)

のちに世界一有名な横断歩道となるところを渡る4人
しかしポール死亡説マニアはこれを葬列と捉えました
(実際前々回紹介したサージェント(略)は葬式、まだ紹介していないが、この前年に発表されたThe Beatles(通称:ホワイトアルバム)はであると捉えられている。)

実際このビートルズの列
左から
ジョージが墓掘人
ポールはもちろん死体(葬列に死体が歩いている!?)
リンゴが葬儀屋
ジョンが牧師
であると考えられている。



続いて、ポールの足元を見てもらおう

そもそも、死体は靴なんか履かないぜ!
だからこいつは死んでる!間違いない!
と、当時の死亡説キッズ(?)はこぞって声を上げた。

しかし、その反論としてポールマッカートニー本人(本人じゃないのかもしれない)は「その日は暑くて、サンダルを履いてたんだけど、それも脱いじゃったのさ!」とのことである

(この日撮られたオフショット、実際にポールはサンダルを履いている)(いや、誰が裸足で家から現場まで行くんだがや)

次にもう一度、アビーロードのジャケットを全体図でみてもらおう

ビートルズ4人の足を見てもらいたい
ポール以外の3人は左足を踏み出しているが、ポールだけ右足を前に踏み出しているのだ!
これが死亡説と何のつながりがあるのかといわれるとよくわからない話だが
当時の死亡説キッズはこれも
ほかの3人と歩調が合わせられない!こいつは死んでるってことや!」
そんなヤケクソな……

しかもよく見ると、ポールは目をつぶっているのでは?との噂もある


死亡説キッズの達也『嘘みたいだろ、死んでるんだぜこれ』


次にポールの手元を見てもらおう

これの何がおかしいんや!
と思う人も多いであろう。

ここでヒントは『ポールは左利きのはず』である


それを聞いても『だからなんだ』で済ます人も別におかしくはない。
至って普通の反応である。

しかし、当時の死亡説キッズは
おかしい!ポールは左利きのはずなのに、右手でタバコをもっていやがる!!!
こいつは昔のポールじゃない!!!偽物だ!!』
と主張するのである。


これに関しては一概に『本当だ!これはポール死亡説の決定的な証拠になる!』とはおいらも言い切れない。
そもそも、ポールは死んだとされる後でもベースやギターは左利き持ちをしているし。

別に僕は右利きだけど左でスマホを触ることも多い
だからキッズはこんな証拠だけでは誰も納得させることはできないのである。


では、この証拠はどうだい?と次の手がかりを持ってくる

ビートルズ4人が歩いている後ろ(どちらかというとジョージの後ろ)に車がある。
この車のナンバーに注目してもらいたい。

この車、奇遇なことに(それか意図的?)ビートルという。

『LMW28IF』

LMWは無視してもらっていい

問題は28IFなのだ

これはキッズによれば
『ポールがもし生きていれば28歳にだったのに』
と表している!と主張するのである

しかし、発売当時のポールの年齢は27歳
残念ながらこのナンバーは死亡説の根拠にはなら…

『ならば数え年でどうだ!』

そんな無茶な………



こんな死亡説キッズは手がかりを探し求めたわけで、のちに過去の作品からも死亡説の根拠がでてきたわけである


そんなキッズの勘違い(?)を取り払うため、
ポールマッカートニーは1993年、24年ぶりに
『Paul is Live(ポールは生きている)』
というライブアルバムを発表する。
Live(ライブ)とLive(生きる)を上手くかけたシャレオツなタイトルであるが
なんと言ってもその死亡説キッズ払拭活動の主はこのアルバムのジャケットにある


ちゃんと左手で犬のリードを持って左利きをアピール
もちろん靴ははいています(はじめてのおつかいのナレーションみたいだな)
おそらく見えないですが、後ろの車のナンバーも"28IF"だったのが"51IS"(1993年当時のポールの年齢)になっています

そして何より、昔の他のビートルズ3人と同じようにちゃんと左足から踏み出しています

でも、もうビートルズはないし、ましてや当時もうジョンは死亡説どうこうでなく、40歳という若さで本当に亡くなってしまいました。
時の流れは残酷です。



こうしてキッズの主張を覆した(?)ポールでありますが、ぬぐいきれなかった手がかりがこのアビーロードには残っていました。
それはアルバムの裏面にあります


写真を撮っている最中偶然通りかかってしまった青いドレスを着た女性。

ビートルズは『おもしろいからこの写真を採用しようよと』軽いノリでこの写真をジャケットの裏に採用したのですが。

この女性のヒジと思われる部分が、おかしくないか?と言われています
めちゃめちゃボカした昔のポールの口らへんと捉えられるそうです。


深読みしすぎだと思いますけどねぇ

そしてもう一つ

BEATLESと書いてある横に謎の穴があいています
これが数字の'3'に見えなくもないと言われています


3 BEATLES
つまりまぁそういうことですよ。
ビートルズは実は本物は3人って言いたいのかもねというね
このアルバムに『Come Together』っちゅう曲が入っているわけですがその歌詞の中に『One and One and One is Three』という歌詞もなにか関係があるかもしれませんね。

でも僕の見解として、この当時、ビートルズの関係性は
 ポールVS他3人
で対立していたから、それを皮肉って誰かがいれたんじゃねぇかなとも思えますね。

実際何故か、BEATLESのSだけヒビが入っているんですよね
解散の前兆とも取れるわけです。


このようにアルバム『Abbey Road』にはどちらかというと前の作品より、軽めのタッチのポール死亡説初心者が入って行きやすい内容の手がかりが多い。

というのもまぁ、ここから噂が広まってたわけですからね

(追記:なんとジョンが一度インタビューで『ビートルズ4人が正装して歩いている写真だけど、ポールにすこしおかしなギミックをいれたのさ』と発言していたといいます

怪しいですねぇ…)

ということで

つづく…