Life is Dominant 7th-??.jpg

フォースインターバルビルド。
モードジャズなんかで使われるあの和音。
CならCFB♭E♭といった構成。
その音はまるでコンクリート。

イオニアンではⅣの音はアボイドになるから使われないのが普通なのだけど、
フォースインターバルビルドならコードの構成和音になるわけだ。
完全4度はルートとの単純比だから安定した音ではあるのだけど、
メジャーコードのキーノートである長3度の音とぶつかるから気持ちがわるいの
だわ。

そんな完全4度がキーノートとなるフォースインターバルビルド。
3度と7度がコードに感情を与える音なのだけど、
フォースインターバルビルドは完全4度の積み重ねだから、
そこには感情はないわけだね。

完全4度は2つの音の関係でなら安定だけれど、
3つ4つと重ねるとこれまた不安定になるわけで。
不安定だけど不安ではないんだよね。
感情がないから。

さて問題は、モードでよく使われるってことだね。
コード感を薄くすることで、
アボイドノートをなくそうとしてるのかと解釈してみたり。
フォースインターバルビルドはコードというか、
パーカッシブなサウンドであるからね。
倍音を含んだ打楽器の音、みたいな扱いにして、
メロディー楽器に音程云々を預けたって感じかなぁ。

モードジャズはメロディーに推進力を持たせる音楽だと解釈してるから、
メロディーの自由度をあげてやらなければならないわけだ。
完全4度が与えた自由ってわけだ。

12音階である意味一番扱いにくい音。
完全4度はなかなか隙をみせてはくれない。