これは数年前に体験した不思議な話です。
この日は友人のmatsuと一緒に、いつもの心霊スポット探索に出掛けました。
目的の場所は有名な廃墟ホテルのある妙高高原です。
実は妙高市とすぐ隣にある長野県信濃町の県境付近には、ホテルセリーヌという有名な廃墟ホテルがあるのです。
そのセリーヌは心霊スポットとして全国的にも有名な場所で、昔殺人事件があったという噂があり、ホテル内部の至るところに不気味な妊婦の絵が描かれているのです。
matsuの運転で地元の新潟市から長い距離を走り妙高高原に着くと、早速問題のセリーヌを見るため、まずは車で通過しながら見てみることにしました。
信越大橋を渡って県境の長野県信濃町に入り、鬱蒼とした森の峠道に差し掛かるとボロボロになった不気味な廃墟が右手に見えてきました。
yuki☆『あっ、あった!これだセリーヌ…。』
matsu『えっ?!これが?』
そのホテルはネットで見た通り、窓ガラスは割れてドアも壊れ、落書きだらけでかなり不気味でした。
そして壁には赤い文字で書かれたセリーヌの看板が…。
とりあえずUターンして近くのパーキング🅿️に車を停め、歩いて廃墟ホテルへ向かいました。
問題の廃墟ホテルは国道沿いにあるため非常に車通りも多く、中々内部へ入るタイミングが難しいのです。
そして車が来なくなったタイミングを見計らい、すぐに内部へと侵入しました。
しかし、ここで一緒にいたmatsuが中には入りたくないと突然言い出し、仕方なく自分一人で入ることになりました。
(matsuはかなり怖かったようです)
急な階段を登って2階に上がると、長くて狭い通路が奥へ続いていました。
恐る恐る1部屋目から入ってみると、部屋の中は独特な派手な装飾のベッドや壁紙のデザインでカビ臭い匂いが漂っていました。
そして室内はかなり荒れ果てており、鏡はバリバリに割られていていかにもといった雰囲気でした。
そして順番に一部屋ずつ部屋を見ていくと、ついにあの有名な妊婦の絵を見つけました。
yuki☆『うわー、これが妊婦の絵か。気持ち悪いなぁ…。』
その不気味さに思わずゾッとしました。
とりあえず何事もなくホテル内を一通り見て回り、外で待つmatsuの元に戻りました。
yuki☆『結構不気味だったわ。妊婦の絵もあったし…。』
matsu『マジで?俺も見てみたいけど、ちょっと怖いな…。』
matsuはやはりかなり怖いらしく、結局ホテルの内部に入ることはありませんでした。
そしてセリーヌの探索を終えると、次は赤倉温泉にある有名な巨大廃墟、妙高高原ホテルに行ってみる事にしました。
情報によると田切という川の近くにあるらしく、ホテルやロッジなどが並ぶ坂道を上がって行きました。
すると途中、廃墟らしき不気味な白い建物が目に入りました。
yuki☆『うわ、何だ今の?廃墟っぽくなかった?』
matsu『確かにね。ちょっと見てくるか。』
車から降りて早速確認に向かうと、どうやらそれは別荘のような建物で、やはり使われていない廃墟のようでした。
懐中電灯で建物を照らして近づこうとした時に、突然どこからか
ヒソヒソ…
と女性の声らしきものが聞こえた気がしました。
yuki☆『えっ?今何か女の声みたいなの聞こえなかった?』
matsu『うん、聞こえたね。でも多分近くにホテルとかあるから、そこから聞こえたんじゃない?』
yuki☆『そうなんかな?』
言われてみれば確かにその可能性もありましたが、声が聞こえた方は人の気配もない森の中からだったように思いました。
そしてこの白い別荘らしき廃墟を後にすると、再び妙高高原ホテルの廃墟を目指しました。
するとそこから少し上がった所に、ようやくそれらしき大きな建物が姿を現しました。
yuki☆『うわ!今のじゃね?なんかデカイ建物あったよね?』
matsu『確かに何かあったね!真っ暗でよく見えなかったけど。』
Uターンしてそこまで戻ると、真っ暗な闇の中に浮かび上がるボロボロに朽ちた巨大な廃墟、妙高高原ホテルが建っていました。
yuki☆『思っていたよりヤバイね。いかにも出そうな感じじゃん…。』
matsu『うん…、かなり不気味な感じだね…。』
そのあまりの不気味な廃墟ホテルを目の当たりにした自分らは、思わず言葉を失いました。
早速探索を開始するため、まずは車を停めようと
廃墟ホテルの周辺を探しました。
しかし中々停められそうな良い場所が見つからず、ホテルの周囲をウ暫くウロウロしていました。
(廃墟の近くには現役のホテルや旅館が何件かある)
yuki☆『とりあえず温泉街とかちょっと見て回ってからまたこのホテルに来ない?他にも廃墟ホテルとかありそうだし。』
matsu『じゃあ、そうするか』
妙高高原ホテルの廃墟はとりあえず後回しにして、赤倉温泉や池の平温泉周辺を散策してみることにしました。
そして車を走らせて数分、温泉街の少し小高い丘の上に、廃墟ホテルらしき巨大な建物が遠くに見えました。
matsu『えっ?もしかしてあそこにあるデカイのも廃墟なんじゃね?』
yuki☆『マジで?見てこようよ!』
早速廃墟らしき大きな建物を発見し、ワクワクしながら車を走らせました。
そしてそのホテルの前までたどり着くと、やはりもう営業していない廃墟ホテルのようでした。
『ホテル太○』と書かれた大きなホテルで、恐らく10階以上はありそうな巨大ホテルでした。
yuki☆『これもしかしたら瀬波のすずきヶ池よりデカイかも…。』
matsu『そうかもね。』
しかし建物は管理されているらしく、外観から眺める位しかできませんでした。
そしてその後も温泉街を一通り見て回り、幾つか廃墟も発見しました。
そうしている内にいつの間にか時間も遅くなり、後で潜入しようと決めていた妙高高原ホテルの廃墟は残念ながら今回は諦めることになりました。
matsu『もう時間ないから、あの廃墟ホテルはまた今度だね😅』
yuki☆『そうだねー。残念だけど…。』
そしてそろそろ帰ろうと赤倉温泉から山道を下って車を走らせていました。
すると山道を下りながら車窓の景色を眺めていると、真っ暗な森の中に三角屋根の洋館の建物らしきものが一瞬見えた気がしたのです。
yuki☆『あれ??今のって…。』
その廃墟らしき建物を見た自分は、思わず驚きました。
その森の中で見えた廃墟らしき三角屋根の洋館は、自分が一ヵ月程前に夢で見た建物にそっくりだったのです…。
その夢の内容とは、夜中に自分が友人のmatsuと一緒にどこかの山奥の森の中をドライブしていて、車窓を眺めていた時偶然真っ暗な森の中に廃墟らしき三角屋根の建物を発見するという、気味の悪い夢を見た事を思い出したのです。
それはまるで、デジャブのように現実に起こってしまったのです…。
yuki☆『ちょっと今の見てこようよ。』
matsu『うん、いいけど…。』
Uターンして道路の脇に車を停め、早速廃墟を見に行きました。
するとやはりその建物は廃墟になっており、どうやらペンションのようでした。
yuki☆『ここさ、実は前に夢で見たことあるんだけど…。』
matsu『えっ?マジで?』
yuki☆『うん…、夢の内容と全く同じ…。』
実は自分はたまに夢で見た光景が現実に起きるというデジャブを何度か経験しているのです。
(一種の予知能力とも言われているようです)
気になったので廃墟に近づいてみようとしましたが、回りは背の高い雑草が茫々に生えまくっていため厳しい感じでした。
matsu『これは侵入するの無理そうだね。』
yuki☆『そうだね…。ここはまた今度にしようか。』
時間帯も遅く疲れもあったせいか、廃墟探索する気力もこの時はありませんでした。
そして後日、この時に撮影した使い捨てカメラの写真を確認してみると、
なんとその廃ペンションの2階の窓に、人の顔のようなものが写っていることに気がついたのです…。
↑その時に撮影した写真。わかりづらいが真ん中の窓の辺りに白い顔のようなものが写っているように見える。
果たしてこれが霊なのかは不明ですが、あのペンションはかなり不気味な感じがしました。
一体何故この廃墟が夢に出てきたのか?
まさかこの廃墟に呼ばれたとでもいうのでしょうか?
(情報によると、このペンションには過去に住んでいた方が霊を見たらしく、それが原因で引っ越したらしいです)
妙高にはまだまだ魅力的な廃墟が沢山あるので、
また機会があれば再調査してこようと思います!
それではまた次回の記事で👋