これは今から10年以上前の話です。


その日は暇潰しに近所にあるBOOK・OFFに立ち寄り、何となくホラーものの文庫本を読んでいました。

その本は平山夢明さん(確か)の怖い話というタイトルの本で、実際に体験した心霊体験談などが書いてあるものでした。

するとその本をどんどん読み進めている内に、非常に興味深い内容が書いてあったのです。



      その内容とは↓


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東京から新潟に来たある一人の男性が、海沿いの小さな海水浴場に白いレストハウスを建て、そこで何らかの理由で殺人事件を犯して逃亡し、その後大掛かりな捜査や山狩りなども行われたそうなのですが、結局未だに犯人は捕まっていないそうなのです。
そのレストハウスの建物は今も廃墟のまま放置されていて、しかもそのレストハウスの隣にある公衆トイレでは首吊り自殺が何件か起きており、更にその隣の海水浴場でも公衆トイレで自殺が起きているという話の内容でした。

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その話を読んだ自分は、


自分:『えっ?ここってもしかしたらあの場所の事かも…


と、咄嗟に『ある場所』が思い浮かんだのです。


それは、越○七○シーサイドラインの途中にある白○海水浴場。
その海水浴場には、何故か今も不自然な感じで廃墟のまま残されている白いレストハウスがあるのですが、その廃墟の丁度隣には不気味な公衆トイレもあり、更に白○海水浴場の隣にある田ノ○海水浴場にも、もう一つ古い公衆トイレがあるのです。

実はその2つの公衆トイレも以前から少し不気味な感じがしていて、もしかしたら何かあるのではと思っていた場所だったのです。


これは『偶然にしてはかなり似すぎている』と思い、恐らくその場所の事だと確信しました。


そして数日後、その真相を確かめるため、友人のAと一緒にそのレストハウスのある白○海水浴場に行ってみる事にしたのです。


角○浜から寺○海岸へ暫く車を走らせ、途中にある白○海水浴場に到着しました。 


自分:『よし、着いた。多分ここだね。例の殺人のあった廃墟って


A:『ふーん、この建物の事ね


適当に駐車場🅿に車を停めると、早速懐中電灯を持って廃墟に近づいてみました。


A:『これって本当に廃墟なの?まだ綺麗な感じするけど…


自分:『多分廃墟だと思う。だってずっと前から使われてる感じしないし


そのレストハウスの廃墟は外観は思ったほどボロボロという感じではなく、どちらかと言うとまだ使えそうなほど綺麗な感じで、玄関口には自動販売機が置かれていました。

その自販機は普通に稼働しているようでしたが、やはり建物は使われていないようでした。


自分:『ちょっと建物の周囲回ってみよっか


A:『そうだね


どうやら管理されていて建物内には入れそうになかったので、建物の周囲を回って見てみる事にしました。


建物の裏側に回って窓ガラス越しに内部の様子を覗いてみると、内部はかなり荒れ果てていて物が散乱していました。


A:『あーほんとだ。確かに廃墟みたいだね。中メチャクチャだわ…


自分:『うん、やっぱり廃墟だね。昔ここで殺人があったらしいけど…


試しにどこか窓が開いている所があるか確かめてみましたが、やはりどこも鍵が掛かっていて開きませんでした。


そして次にレストハウスのすぐ隣にある、首吊り自殺が多数起きているらしい公衆トイレの方を見てくることにしました。


公衆トイレに近付いてみると、やはりどこか不気味なオーラを放っていて、思わず近づくのをためらうほどでした。


A:『なんかこのトイレさ、ちょっと嫌な感じするよね?


自分:『わかる。なんか出そうな感じするよね…


試しにトイレの中に入ってみると、少し薄暗く陰気な感じがしてやはり不気味でした。


不気味な公衆トイレを後にしてなおもレストハウス周辺を探索していると、奥の方に『たこ焼き屋の屋台』らしき小さな建物を発見しました。


A:『これもうやってないね…。多分これも廃墟だよ


自分:『やっぱりそうだよね。もうボロボロじゃん


そのたこ焼き屋はどうやら廃墟らしく、明らかにもう使われていない感じで、所々ボロボロに朽ちてしまっていました。


そしてそのたこ焼き屋の更に奥の方に行ってみると、崖の上に続く狭い海沿いの遊歩道がありました。


自分:『なんかあそこ道が続いているみたいだね


A:『そうだね。ちょっと行ってみるか


Aはその遊歩道が少し気になったらしく、ついでにその狭い遊歩道を歩いて行ってみることにしました。

と、その遊歩道に向かう途中、左側の岩場の所に朽ち果てた無数の小さな鳥居を発見し、更にその上には崩れかけた階段がありました。


A:『何だこれ?こんな所に小さい鳥居がいっぱいあるよ


自分:『ホントだ。もしかしてこの上に神社でもあるのかな?


そう思い懐中電灯🔦で照らしてよく見てみると、鳥居はボロボロになっていて、崩れかけた階段の上にはのようなものが見えました。


A:『うわー…もしかしてこれも廃神社なんじゃないの?


自分:『そうみたいだね。全然手入れされてないみたいだし…。


その神社は明らかに手入れされている様子はなく、どうやらこの神社も廃墟のようでした。


不気味な廃神社らしき所を通りすぎて更に海沿いの遊歩道を歩いていくと、次第に道は登り坂になっていきました。


ザザザァァァーッ!


ザッバァァァーンッ!


自分:『なんかこの波の音がちょっと怖いよね😅


A:『わかる。ちょっとびっくりするね


遊歩道のすぐ横は海🌊になっているため、波の音がより一層恐怖感を増幅させます。


そして真っ暗な遊歩道を歩いて暫くして、丁度中間地点くらいに差し掛かった時、ここで突然Aが恐ろしい事を言い出したのです。


A:『今さ…、後ろに誰かいたよね?


自分:『え?うそ??誰かいた?😨


恐くなり後ろを振り返ってみましたが、勿論そこには誰もいません。


A:『うん…。うちらずっと一緒に横に並んで歩いてたじゃん。その歩いてるうちらの影の真ん中辺りにさ、さっきもう一つ人の影が通り抜けていったのが見えたんだけど…


自分:『マジで?でもうちら以外誰もいないはずだけど…。本当に見えたの?


A:『うん…。しかもその影すごく背が高くて、あり得ない位でかい影だったわ…



Aが言うには、懐中電灯で照らしながら横に並んで歩いている自分とAの影の丁度真ん中を、巨大な人影👤が通り抜けていったと言うのです😨



それを聞いてゾッとし、再度懐中電灯で辺りを照らし周囲の様子をうかがってみましたが、やはり真っ暗な闇があるだけで誰の姿もありません。


A:『ねえ、なんか嫌な感じだしもう戻ろうか…


自分:『そうだね…


気味が悪くなった自分とAは、遊歩道を途中で引き返して戻る事にしました。

帰り際も背後から何か気配のようなものを感じながら遊歩道を歩き、なんとか車まで戻ってきました。


自分:『あの遊歩道さ、結構不気味な感じがして怖かったよね


A:『わかる。あの巨大な人影は一体何だったんだろう…。


その後は特に何も起きることなく、無事に帰路に着くことができましたが、この時Aが見たという背の高い人影は、果たして何だったのでしょうか?

まさかそれは、過去にレストハウスで殺人を犯して逃亡したという、犯人の亡き姿が亡霊となって現れたとでも言うのでしょうか?
それともこのレストハウスで犯人によって殺された被害者の霊なのか?


もしくは今全米で話題のスレンダーマン?😱



それから暫くして、もう一度この白○海水浴場を訪れましたが、廃墟のレストハウスは相変わらず手付かずのまま残っていて、隣にあるたこ焼き屋の廃墟や不気味な公衆トイレも未だに残っていました。

あのホラー文庫本に載っていた怖い話の場所が、果たして本当に今回自分らが訪れた白○海水浴場の事だったのかはわかりません。

しかしただ言えることは、あの場所(白○海水浴場)がその話にとても酷似しているという事と、自分らがその場所で不可解な体験をしたということです。

結局真相は何もわからず終いでしたが、この不思議な体験をしてから数年経った今も、自分は絶対にあそこの事だと思っています。


このレストハウスの廃墟と遊歩道の巨大な人影については、近いうちにまた改めて調査してくる予定なので、続編を是非楽しみにしていてください!