これは数年前、当時まだ自分が二十歳位の時に体験した話です。
その日は自宅の部屋で、特にやることもなくテレビのニュースを見ていました。
すると突然、ある『衝撃的なニュース』が飛び込んできたのです。
なんとそれは、自分の地元であるN市で、死体遺棄事件が起きたというニュースでした。
その内容とは、ある家族の息子が、亡くなった自分の親の遺体を年金目当てに自宅の庭に埋めて、死体を遺棄したという恐ろしい事件でした。
そのニュースを見た自分は、
自分:『あれ?この場所知ってるかも』
と思いました。
その事件のあった場所の道は、よく自転車や友人の車に乗せてもらった時などに何度か通った事があったので、すぐにどこの辺りかわかりました。
そしてその事件のニュース報道を見てから一週間程が経ったある日の夕方、突然友人のBが家に遊びにやって来ました。
B:『よっ、元気してた?』
自分:『あれ?来たの?』
B:『うん、暇だったし遊べるかなーと思ってさ』
自分:『まあ、俺も暇だったけど…』
B:『あっ、そう言えばこの間のニュース見た?N市の事件のやつ』
自分:『わかる!ヤバイよね。まさか地元であんな事件が起きるなんて…』
B:『そうだよね。俺もニュース見てびっくりしたわ』
自分:『あの場所って確かさ、T町の道沿いにあるあそこの事だよね』
B:『そうそう。あそこの道しょっちゅう通る所だわ』
Bは隣の市に住んでるため、N市に来る際はよくその道を通っていました。
自分:『あの事件現場の所、今かなりヤバそうだよね…』
A:『うん、ヤバいだろうね…。そうだ、今からちょっと見てくる?どんな感じか気になるし』
なんとBは、先日事件が起きてニュースで報道されたばかりの現場を少し見てこようと言い出したのです…。
自分:『でも事件があったばっかりだし、近づくのはヤバイかもよ…』
B:『どーせ今からビデオワンに(DVD)返しに行くついでだし、目の前通るだけならいいんじゃね?』
自分:『まあ、目の前通るだけなら大丈夫かもね』
事件が起きたばかりだったため、さすがにヤバイとも思いましたが、多少自分も興味があったので、少しだけ様子を見てくる事にしたのです。
Bの運転する車に乗り、市街地から少し離れたT町の道を暫くいくと、例の事件のあった現場が見えてきました。
自分:『あっ、あそこだね。事件のあったとこ…』
B:『そうだね』
事件のあったという現場をゆっくりと車で通り過ぎてみると、その事件のあった問題の家は、周囲に新潟県警の立ち入り禁止🚧の黄色いテープで張り巡らされ、入れないようになっていました。
自分:『うわー、マジでここじゃん…。警察の黄色いテープ張ってあるよ』
B:『まあ事件あったばっかだしね…』
その光景を見た自分は、改めてこの場所で本当に事件が起きたんだと実感し、思わずゾクッとしました。
そして事件のあった現場を少し見に行った後、Bが以前に借りたというDVDを返却するため、ビデオワンに向かいました。
先ほどの事件の現場からわりと距離が近かったため、あっという間にビデオワンに着きました。
しかし、ここでなんとも不可解な事が起きたのです。
ビデオワンに着いて駐車場に車を停めようとした時、
なんと突然、音楽を流していた車のカーステレオが、何の前触れもなく勝手に止まったのです…。
自分:『あれ?止まった?』
B:『おかしいな?何で急に止まったんだ?』
と、不思議に思っていたその時、突然カーステレオから、
ザーーッ…ザーーッ…ザーーッ…ザーーッ…ザーーッ……
という謎のノイズ音のようなものがスピーカーから流れてきたのです!😱
自分:『えっ?!何?このザーッって音…?』
B:『わかんねー…。何だこの変な音?』
ザーーッ……ザーーッ……ザーーッ……
そのノイズのような音はなおもスピーカーから流れ続けています。
気味が悪くなったので、車を駐車場に停めるとすぐに車のエンジンを切りました。
B:『えっ?何だったんだ今の…??』
自分:『なんかノイズみたいな変な音鳴ってたよね…』
A:『わかる…。何でいきなりこんな変な音が鳴ったんだ?』
自分:『これって故障とかじゃないの?』
B:『いや、多分違うと思う…。だって今まで普通に動いてたし、急に動かなくなる(止まる)のはおかしいわ…』
自分:『ねぇ、もしかしてさ、さっきあの場所(事件現場)に行ったからかもよ…』
B:『マジで?でも確かにそうかも…。あそこに行った後だし…』
自分:『偶然にしてはちょっと気持ち悪いよね…』
突然起きた不思議な現象に一瞬ビビりましたが、その後は特に何も起きる事はなく、カーステレオも普通に動きました。
しかしこの時起きた不思議な現象は、一体何だったのでしょうか?
まさか本当にあの場所に興味本位で近づいたため、何らかの霊現象のようなものが起きてしまったのかも知れません……😨
そしてこの出来事から数年が経ち、事件のあった家は今も廃墟になって残っているのですが、実は以前にも不思議な体験をした事があります。
それはある日の夜、たまたまこの事件現場の前を通った時に、ふと廃墟の方に視線をやると、なんと廃墟のはずの家の窓から、何故か明かりが点いているのが見えたのです。
自分:『あれ?おかしいな?誰かいるのか?』
と不思議に思いましたが、廃墟の周囲には雑草が生えていて、とても人が住んでるような感じには見えませんでした。
果たしてあの明かりは一体なんだったのでしょうか…?😨
そしてこの数年後、またしても興味本位でこの場所に近づいてしまい、恐ろしい体験をしてしまう事になるのです…。
次回の《続、事件現場》編に続きます。