日本に一時帰国していた際、ネット通販やデパートで、マタニティ用品を少し買い揃えました。

初産のため、何が必要かよくわからない中、ネットの情報を元に自分なりに必要そうなもののリストを作りました。

フランスでは手に入れることのできなさそうな物から集めていくことにしました。

まずはマタニティ下着やウェア。

これは日本ならではの機能性に優れた商品や、先輩ママの声を元に作った便利グッズが役に立つのではないかと考えました。

フランスではマタニティウェアはあまり種類が豊富ではないと聞いたことがあったのも決め手になりました。

フランスは下着も、美しさ、デザイン性が最優先であり、補整や着心地など機能的な部分はあまり考えられていないと聞いたことがあります。

マタニティウェア関係は主に、無印良品とワコールで買い揃えました。

ワコールで買ったものは、
・授乳用マタニティブラジャー(産後も使えるワイヤータイプ)1枚
・授乳用マタニティブラジャー(産褥期から使えるノンワイヤーのリラックスタイプ)1枚
・産褥ショーツ1枚
・パンツタイプの腹帯(しっかりお腹を支えるタイプ)1枚
・骨盤ベルト

です。

ワコールの店員さんに、妊娠中にしっかりブラジャーで胸を支えておかないと、産後に物凄く垂れると脅されて、型がしっかり目のブラジャーを選びました。
カップは普段より1サイズ大きくなっていました。

腹帯パンツと骨盤ベルトは外出の際にセットでつけると少しお腹や腰が楽になる感じがしています。

ただ、腹帯パンツを着用してオランダを旅行した際に、手荷物検査の所で止められてしまいました。
腹帯パンツは腰のところに型紙が入っているような厚みがあるのですが、麻薬をそこに隠していると疑われたようです。
妊娠専用のパンツと説明したら、オランダにはないらしく初めて見た!と驚かれましたが、最終的に無事通してもらえました。

骨盤ベルトは出産直後からつけると、骨盤の歪みや広がりを抑える効果もあるそうです。
出産後入院中からすぐにつけるように言われました。

下着はちゃんとしたものを使った方が良いと、全て母がプレゼントしてくれました。
優しい気持ちになれるように、全て淡いピンク色の物を選びました。


続いて、
無印良品で買ったものは、
・オーガニックコットンデニム生地のマタニティワンピース1枚
・オーガニックコットンデニム生地のシャツワンピース1枚
・オーガニックコットン生地の腰丈まである白シャツ1枚
・マタニティジーンズ1枚

・オーガニックコットン生地のマタニティ用ハイライズショーツ×6枚
・授乳もできるカップ付きキャミソール白1枚
・授乳もできるカップ付きタンクトップ白1枚

・オーガニックコットン生地の二重ガーゼ長袖パジャマ1枚
・オーガニックコットン生地のスムース長袖パジャマ1枚

・オーガニックコットンストレッチ7部丈レギンス1枚

です。

ウェアは全て授乳口付きで産後まで使えます。
パジャマは前ボタンでトップスが長めのタイプを選びました。

マタニティジーンズは、マタニティ用とは思えないほどデザインが良く、毎日のように着用しています。
 
カップ付きキャミとレギンスも重宝しており購入してよかったです。

レギンスは部屋着のズボン代わりにすることもあります。

外出しない日は、カップ付きキャミソールで過ごすことが多いです。

ハイライズショーツは履き心地がとても良くお腹も冷えないので、産後もずっと使用してしまいそうです。
 
無印のパジャマは人前に出ても恥ずかしくないシンプルなデザインなので、出産時の入院の際にも持っていく予定です。

どれもシンプルで定番のデザインばかりなので第二子を妊娠した際にも使えるかなと思っています。


その他の出産に際して必要になりそうな細々とした小物類はAmazonで注文しました。

・ドライシャンプー2本
入院時に万が一シャワーを浴びれない状況になったときに備えて購入しました。

・携帯用歯磨きセット

・携帯用シャンプー&コンディショナー

・メイク落としシート

・ピジョン母乳パッド 1袋

・産褥ナプキン SMLサイズ各1袋
フランスには、産褥用ナプキンはないそうで、生理用ナプキンや紙パンツを使うと聞き、日本で購入することに決めました。

・プッシュ式ペットボトルストローキャップ

・低反発円座クッション
フランスでは売っていないそうです。
先輩妊婦さんから絶対日本で買って持っていくようにとアドバイスされました。

・デジタル温湿度計
安いものを選びました。


迷った末に、授乳クッションはフランスでも買えるということだったので購入はやめました。

マタニティウェアは最小限にする予定が、結果的に少し買い過ぎてしまったかなと思っています。

下着やパンツ類は大きくなったお腹には必須ですが、トップス系(シャツワンピースなど)はマタニティ用でなくてもふんわりとしたデザインの物であれば着れたので、もう少し減らしてもよかったかなと思っています。

ただ、普段着とは違い、授乳口がついているので、もしかすると産後に大活躍するかもしれないと期待しています。


2018年の2月末、妊娠12週頃、私は日本に一時帰国しました。

帰国した日の夜、母がたくさんの手料理を振る舞ってくれました。

こだわりのお出汁のお味噌汁や、うなぎや、忘れてしまったけど数々の和のおかず

美味しくて美味しくて、その時は悪阻を忘れてもりもり食べました。

もう一つとても嬉しかったのは、何ヶ月かぶりの入浴。
フランスの家はシャワーしかないので、お風呂に浸かるのは久しぶりでした。

身体がじんわり温まってとても幸せを感じ、癒されました。
シャンプーやリンスもやはり日本のものが良いですね。
その日は温かいお布団でぐっすり眠りました。

2月の一時帰国に合わせて、妊娠を想定していなかった私は、たくさんの友人と会う約束を入れていました。

帰国直後から、3〜4日連続で友人と会い食事などをしました。

多少は気持ち悪さやだるさを感じるものの、久しぶりの日本、久しぶりの友人との再会の嬉しさに浮かれ、悪阻はだいぶ軽減したように感じていました。
(母が生活の全てのお世話をしてくれた為、何にもしなくてもよかったのも大きいと思います。)

しかし、やはり妊娠初期の身体。

3〜4日遊びまくったあと、悪阻は見事に戻ってきました。

家から外出するのは不可能なくらいしんどくなってしまい、その後の約束はほとんど全てキャンセル。

また実家で胃のムカムカに耐えながらじっと過ごす日々が始まりました。

毎日ではないですが、実家でも吐いていました。

この頃の私の1番の好物は炭酸水とガリガリ君ソーダ味でした。

ガリガリ君ソーダ味は食べると胃がスッキリする気がして、1日に3本食べることもあり、常に冷凍庫にストックしてもらっていました。
他にもしろくま君にもハマりました。かき氷系のアイスが気に入っていました。

日本での悪阻生活は、フランスの時と違って、食べても食べてもおさまらない食欲がありました。
一回に食べれる量は少なくすぐに満腹を感じるのですが、その後お腹が空くまでのスパンが短いです。
空腹を感じるやいなや気分が悪くなるし、一度に大量に食べると吐いてしまうため、コントロールが大変でした。

食べづわりと言われるものだったのかもしれません。
やはりこの時期の記憶は曖昧なのですが、本当に頻繁に何かを口にしていたと思います。

私は空腹を感じるものの、自分が何を食べたいのかよくわからず(アイスやスイーツを除いて)、母に今夜何食べたい?と聞かれると困ってしまいました。

まだ食べ物や料理を作ることについて想像すると気持ち悪くなる状態でした。

一時帰国した際に会った友人に、フランスの食べ物や自炊のことについて聞かれると、吐き気がこみ上げてきて、抑えるのが大変でした。

母は冷蔵庫に常に色々な食事をストックしておくのが大変と言っていました。

冷蔵庫に入っているたくさんの食べ物の中からその時の気分に合った食べたいものを選んでつまんでいました。

ちなみに、冷蔵庫の中の匂いが吐き気の原因の一つになっており、母が冷蔵庫を開けるたびにおえっとなっていました。

自分ではなるべく冷蔵庫に近寄りたくなく、母に出してもらうというワガママ放題な生活を送っていました。

野菜が美味しく感じ、フランスで生野菜が食べられず飢えていたのか(トキソプラズマの予防のためです)、モリモリとサラダを食べました。

コンビニ(私はセブンイレブン派です)のスイーツにもハマり、抹茶クリームあんみつやミルクレープ、モンブランなどを毎日のように食べていました。

どうしてもショートケーキが食べたくなり、妹に千疋屋の苺ショートを買ってきてもらったりもしました。

悪阻中に食べられる物があるだけ良いと自分に言い訳して、甘いものを好き放題食べていました。


1日3食プラス間食(おやつ)を数回、気持ち悪くなったらガリガリ君。

その他の時間はソファか布団の上で過ごしました。
やはり気持ちが悪いし、怠さもあり、あまり思考は働いていなかったように思います。

ただただ、早く安定期に入って、前みたいな普通の生活が送れるようになりますように!と毎日思っていました。

ちなみに、私は安定期に入るまでは夫と両親と妹以外には妊娠を公表しないと決めており、友達に会ったときに話せない辛さもありました。

ただぼーっと過ごすことに退屈していた時、私は編み物に出会いました。

母が孫に編んであげようと思って買っていた手編みのベビー服、小物の本を読んで、やってみようと思い立ったのです。

超がつく不器用な私ですが、時間はたっぷりある。
教えてくれる母もいる。挑戦してみよう!と久しぶりに前向きな気持ちになりました。

その日のうちに、指定されている材料の鍵編み針と毛糸をネットで購入。
翌日から始めました。

始めはどうしようもなく指が動かず、網目もガタガタ。本の製図を読んでも意味がわからず、ちんぷんかんぷんでした。どこの穴に糸を通せばそうなるのかがさっぱり理解できず、細かい作業に嫌気がさして癇癪も起こしました。

それでも諦めず手を動かし練習し続けました。

すると、2〜3日でスルスルと編めるようになりました。
コツを覚えてからは早かったです。ハマり性な私はほとんど一日中無心で編み続けました。

初めての作品である、模様編みのオフホワイトの長袖カーディガンを10日程度で編み上げ、その後も毛糸を爆買いして、ベストやスタイ、ロンパース、ブランケット、ポンチョなど次から次へと網みまくりました。

無心で編んでいる時は気持ち悪さを忘れられるし、作品が一つ出来上がるたびに達成感を感じることもでき、編み物を始めて本当に良かったと思いました。

私の編み物は簡単な鍵編みオンリーで、棒編みはマスターできませんでした。

そんな風に過ごすうちに、当初の2週間の滞在期間はあっという間に終わりに近づきました。

私はまだ料理はおろか一日中座っていることくらいしかできない状態でした。

家族からは、体調が回復して、家のことが一通りでき、自分で栄養バランスの良いごはんが作れるようになってからフランスに戻った方が良いのではと言われていました。

私も今飛行機に乗って帰る想像はできず、体調も相変わらず優れない日が続いていて、その方が良いと思いました。

夫に相談し、オッケーを貰ったので、もうしばらく日本で様子を見て、帰れる体調になったら航空券を手配することにしました。

そうして過ごすこと数週間。

ある日の朝、突然悪阻は去っていきました。
胃がムカムカしない、吐き気がしない久しぶりの平穏な感覚に感動しました。

ちょうど妊娠16週、いわゆる安定期に入った頃でした。

夫が翌週の飛行機を予約してくれ(有難いことにJALのプレミアムエコノミーを取ってくれました!)、4月の頭にフランスに戻ることが決まりました。


私の悪阻は2018年1月初旬、だいたい妊娠6週くらいから始まりました。

とにかく胃がムカムカして気持ち悪くほとんど寝たきり状態でした。

あまりに苦しくてこの時の記憶はほとんどありません。

全ての匂いが10倍くらいにキツく感じ、フランスの洗剤(その時はアリエールでした)を使って洗濯した洗濯物を干した匂いで酔ってしまいました。

それまで好きだったトリュフ塩の匂いも棚の中から微かに香ってくるだけで吐き気を感じていました。密閉しても匂ってくるので、捨てようか何度か迷いましたが、結局捨てませんでした。

唯一好きな匂いはコーヒーを淹れたときに立ち上がる香りでした。

フランスにおいて食べられるものはほとんどなく、ダノンのヨーグルト、ピカールのレモンシャーベット、レモン味ののど飴、食べられる時はカットフルーツを食べて凌ぎました。

立ち上がることも困難なくらいで、当然食材の買い出しや自炊も不可能な状態でした。
出汁の匂いでも吐き気がしました。
元気がある時は、なんとか力を振り絞って、おかゆを作ってみたりうどんを茹でてみたりしました。

栄養を取らなければと焦って、ミネストローネを作った時は、作りながら吐いてしまい、結局一口も食べられませんでした。

外食する元気もなく、かといってテイクアウトできる食べ物といえばハンバーガーやピザ、サンドウィッチなどが主で、生野菜やチーズ、ローストビーフ、生ハム、スモークサーモンなどがサンドされていることの多いフランスのサンドイッチは食べることができませんし、ピザもハンバーガーも悪阻中の胃袋には重いです。
(なぜかマックのポテトが無性に食べたくなって1度夫に買ってきてもらったことがあります)

日本食なら食べれるかと、日本食のお弁当屋さんで夫がお惣菜を買ってきてくれましたが、それもほとんど手をつけることができませんでした。

無理してでも少し食べ物を口にすると、少し元気になるような気がするものの、
フランスには食べれる物が全くないと途方にくれました。

1日に1〜2回吐き、ただベットに横になって、iPadで漫画を読んだり、日本のドラマの動画を見たりして、気を紛らわせながらひたすら時間が過ぎるのを待っていました。

1月の末にはフランス国内での引越しを予定していました。

幸い荷物は少なく、スーツケース6個に収まる程度でしたが、はあはあ言いながら死ぬ思いで荷造りをしました。

夫婦二人で一度にスーツケース6個を運ぶのは難しいので、二往復して荷物を運びました。

移動の途中、吐き気やめまいでバスの中でしゃがみこんでしまいました。

その際にフランス人乗客が席を譲って心配してくれて、フランス人の優しさに触れました。

歩くこともゆっくりとしかできない中、なんとか引越しを終えました。

引越し後はまた寝たきり生活です。

新しい街を歩き回ることもなく、外の美しい景色にも目をくれず、ただひたすらベットの中で吐き気に耐えました。

そんな中、2018年2月末、私は日本に一時帰国し、友人の結婚式への出席を予定していました。

こんな状態で飛行機に乗って帰国できるのか、また妊娠初期の長距離フライトはお腹の赤ちゃんに悪影響はないのか、などと悩みました。

夫は食べられない私を心配してか、なんとか1度日本に帰ることを勧めてくれました。
実家で両親にお世話してもらいながらゆっくり過ごすのが良いと思ったようです。

病院に確認したところ、フライトは問題ないとのことだったので、一時帰国を決意しました。

飛行機の中では一度も吐くこともなく、無事に日本に帰国しました。
空港までは父が車で迎えに来てくれました。

結果的にこの日本への一時帰国は、当初予定していた2週間から1ヶ月半に延期され、日本で悪阻期の後半戦を迎えました。