遠野なぎこさんは、これまでに3度の結婚・離婚を経験されていて、
今年に入ってからもスピード復縁・破局、摂食障害等で話題になっています。
これだけでも、波乱万丈な人生だなと思ったのですが、
先月、文春で母親からの虐待、育児放棄があったことなどを話されていました。
今回は、遠野なぎこさんの命式を見てみたいと思います。
日干支は「癸巳」。
癸は水質に分類され、雨、露、雪などを意味します。
巳は火質に分類され、灯火を意味します。
つまり、日干である雨・露が火に炙られている状態になります。
日支の28元に水源である「庚」があるので、涸れることはありませんが、
更なる火質はよくないので、お酒(火質)には注意が必要な干支です。
また、肉親の縁が薄く、配偶者の運も良くない干支とも言われています。
命式の位相法は、日月が「対冲」、月年が「半会」。
年支は未来の位置なので、未来を切り開く前進力はあるのですが、
結果を壊すような流れになりやすいです。
癸巳は午未天中殺に分類され、年支が「未」ですので「生年天中殺」になります。
生年天中殺所有者は、両親の力をまともに借りられないという現象が起こりやすく、
実際に遠野さんが小学5年生の時にご両親は離婚されていますので、
両親を頼ることは難しかったと思います。
陽占では、車騎星が中殺されています。
車騎星中殺を女性が持つと、車騎星は「男」「恋人」を意味しますので、
恋愛や結婚において変化の激しい人生になります。
精神的に不安定になる人が多いのも特色で、
車騎星が中殺されると、車騎星が本来持つ「短気」「闘い」「スピード」などの意味が強調されます。
遠野さんは、3回の結婚とも約1〜2カ月で離婚に至っており、
車騎星の「潔さ」「白黒はっきりつける」面がそうさせたのかもしれません。
十二大従星の初年期は「天庫星」が出ています。
天庫星は「長男の星」と言われ、お墓を守る役割を持ちます。
遠野さんは、長女として生まれ、母親の育児放棄もあり弟妹の面倒を見られていたそうです。
中央の星は「石門星」ですので、家族・仲間を守る気持ちは強いでしょう。
次に大運を見てみます。
初旬は「司禄星」の大運なので、家庭がテーマの10年。
その大運で東方に害が廻っています。
東方は、一般的に社会を意味しますが、両親の場所でもあります。
特に初旬はまだまだ子供の頃なので、両親の意味が強くなります。
この位相法からも両親との関係が難しかったことが伺えます。
15歳からの2旬目は、東方に「対冲・庫気刑」が廻っていて、
何かが破壊されたり、目上との争いが起こる暗示。
遠野さんは16歳の時に、家を出て1人暮らしを始められたそうです。
25歳からの3旬目は、西方干合の大運で「牽牛星」の大運。
中央が支合で、心が安定して自信を持てる時ですが、結果が害・生貴刑。
せっかく配偶者の大運が廻ってきていましたが、
プライベートなところで争いが起きたり、思うようにいかないことが出てきやすく、
この大運で2回結婚・離婚をされています。
遠野さんの文春の記事を読ませていただいたのですが、
いろいろな経験を経ながらも現在は前向きに考え、変わろうとしていることが印象的でした。
天将星は1つあるだけでも消化が難しいと言われる星ですが、
これだけ波乱万丈の人生であれば、十分消化できていると思います。
むしろ天将星があったからこそ乗り越えられたのではないでしょうか。
一業に専念されると良い命式ですので、これからも活躍されることを応援しております。