久しぶりに見たがん友Hさんは余りにも弱々しく痛々しかった。
それでも私の顔を確認すると目が笑っていました。
日中は熱も下がり幾らか気分もいいとか
夕方からガタガタ身体か震えだし熱が上がって来るらしい。
ポートを取り出した後も幾分赤くなって腫れているようでした。
話をしている途中で主治医先生の伝言を持って若い女医先生が顔を出されました。
私も治療の際お世話になった先生でした。
カーテンの中で私もウィッグを外していたのですぐに気付いて下さいました。
席を立とうとしたら、Hさんが一緒に聞いてと言うので私も先生の伝言を聞きました。
私とHさんは同じ主治医に見てもらっていましたが、辞められ時に部長先生が新たな主治医になりました。
朝採取した血液検査の結果余り良くなくもう一度詳しく調べる為に採血がある事とお腹に新たな癌が出来ている可能性も有るためCTを撮りたいと言う事でした。
腸閉塞の影響で抗がん剤治療がストップしている為に癌が徐々に大きくなっている可能性が高いと言う。
初発から10年再発転移を繰り返し治療して来たHさん
今回が一番辛いと…
どんな時も弱音なんか吐いた事無いのに…
とても悲しい顔でそう呟き病室で仲良くなったがん友も誰も見なくなったし
今は新しいがん友を作る気力も無いと…
採血をしに来たナースも良く私を担当してくれたナースだったので、採血しながら色々話してこれからもHさんを勇気付けてあげてねと言われました。
その後CT検査の呼び出しがあるまで
しばらく話をして金曜日の外来受診の際にまた顔を出す約束をして帰って来ました。
早く熱が平常に戻ります様に…