人気アイドルグループ「AKB48」を卒業すると宣言した前田敦子さん(20)が4日、6月に開催が予定されている人気投票「第4回選抜総選挙」への参加を辞退すると発表した。この一報に鳩山由紀夫元首相も「いさぎよい決断」と語り、賛意を示した。

 前田さんはこの日、動画サイトを通じ「(AKB48を卒業して)次のステップに進みたい」とコメント。不安気味に「私なんかが独り立ちできるのか」と漏らす場面もあったが、最後は笑顔で「卒業してからも、ぜひよろしくお願いします」とファンに語りかけた。

 前田さん卒業の一報は政界でも話題だ。鳩山元首相は、同日夜、都内の料理店「ホースディア」で側近の議員数人と会食。この中で鳩山氏は、前田さんの卒業報道に触れ、「大変いさぎよい決断をなされたことだと思う。政界だけでなく、どんな世界でもトップを極めた人がその後、影響力を行使することが余計に事態を混乱させている。そういう人は、おとなしく第一線から退いた方がよい」と話し、前田さんの卒業宣言に賛意を示した。

 なお、鳩山氏は6日から核開発疑惑で国際社会との対立を鮮明にしているイランを訪問。日本国元首相の肩書きでアフマディネジャド大統領と会談する予定だ。