政治分野で大きな注目を集めた「中国ニュース」は、何といっても海を巡る軍事問題だった。資源問題や漁業を巡る中韓の問題に関心を持つ人も多かった。いずれにせよ、海における勢力拡大を目指す中国に、不安を感じる読者の多いことが浮き彫りになった。政治カテゴリーのサーチナ・ニュースへのアクセス数を集計して、上位から並べた。期間は2011年1月1日から12月28日まで。

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■■日本が与那国島にF-15配備、長江デルタ襲撃可能■■-2011年9月6日配信

 日本人の多くが中国の「海への進出」に懸念を抱いているのと同様、中国は日本が軍事力を増強しつつあると懸念している。「自国領」と主張する尖閣諸島の支配を強化するだけでなく、「中国本土への攻撃も念頭」などと考える人もいる。

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■■日本が2012年に海上自衛隊最大の軍艦を建造へ=中国■■-2011年9月13日配信

 前出の「与那国島へのF-15配備」と同様、中国メディアが日本の軍事の話題を取り上げた。日本では「中国の航空母艦」に関心を持つ人が多いが、中国では「日本が建造する海上自衛隊艦」が注目を集めている。

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■■日本はいかに空母を開発・推進していったのか(1)=中国メディア■■-2011年9月25日配信

 日本では「ヘリコプター搭載護衛艦」と位置づけられている「ひゅうが型護衛艦」は、軍事知識を多少なりとも持っている中国人にとって「ヘリ空母である」というのが常識だ。第二次世界大戦中に日本海軍が強大な戦闘力を持つ空母を保有していたことから、「日本は空母保有の夢を持っている」という見方も強い。

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■■漁船船長は法律により処理…中国で「日本支持」のコメント相次ぐ■■-2011年11月8日配信

 韓国沖合いで12月12日、違法操業の中国漁船を取り締まろうとした同国海洋警察官が中国船長に刺され、1人が死亡する事件が発生した。中国漁船の違法操業は常態化しており、中国人乗組員が死亡する事態も発生していた。中韓双方で、相手側に対する反発が高まった。中国では、取り締まりにあたって人命を尊重する日本を評価する“不思議”な現象も発生した。

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■■日本が無人宇宙船の打上成功、「日本の問題は技術でなく資金」=中国■■-2011年1月24日配信

 中国は有人宇宙飛行や月探査が成功、さらに2011年には地球周回軌道上のドッキングにも成功した。多くの国民が自国の宇宙技術に大きな自信を持つことになった。しかしその一方で、「実際には、日本の技術の方が優れている」との見方をする人もいる。

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