熊本市の幸山政史市長は28日の年末定例記者会見で、部下へのパワーハラスメント行為や酒気帯び運転などで4件10人を懲戒処分したことについて「政令指定都市移行に向けて全職員が準備しなければならない時期にこのような事態を引き起こし、市民の皆様に深くおわび申し上げる」と陳謝した。
 幸山市長は会見の冒頭「公務員としての意識が欠落し社会人としての常識をわきまえない行動に強い憤りを覚える」とした上で「正座など(のパワハラ行為)を認識していたのに止めることができなかったのは組織としての問題も大きいと思う」と述べた。問題が出先機関で起きたことから▽本庁幹部が定期的に視察▽処分を受けた係長ら2人に問題を振り返る日記を提出させる▽復帰後も所属長が監視・指導--などの対策をとり、改善がみられない場合は分限処分も検討するとした