東京地検 特捜部 は、15日夜、民主党 の幹事長を務める小沢一郎 衆議院議員 の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件で、民主党所属の衆議院議員 で、土地購入当時小沢議員の秘書として同会の会計事務を担当していた石川知裕 氏(36)と石川議員の後任の事務担当者であった池田光智容疑者(32)を政治資金規正法 違反(虚偽記載)容疑で逮捕したと発表した[1] [2] 。また陸山会元会計責任者で小沢議員の公設第1秘書を務める大久保隆規 被告(2009年3月に西松建設 の政治献金問題に絡み政治資金規正法違反 で逮捕[3] 、公判中)についても同法違反容疑で逮捕状が請求され[2] 、翌16日に逮捕する意向という[4]

現職国会議員の逮捕は、2005年11月に弁護士法 違反容疑で逮捕された西村真悟 ・民主党衆院議員(当時)以来[1] 政治資金規正法 違反容疑での逮捕は2003年3月の坂井隆憲自由民主党 ・衆院議員(当時)以来であるという[1]

特捜部等のの調べによると、石川容疑者は、2004年10月29日[2] 、東京都世田谷区の宅地476平方メートルを同会で購入し、産経新聞 の報道によると約3億4千万円[1] 読売新聞 の報道によると計約3億5200万円を支払った[2] 。この支払いには簿外で調達した現金4億円を充てたが、陸山会の2004年分の収支報告書に記載せず[1] 、支出も約3億5200万円過少に記載した疑いであるという[2]

池田容疑者と大久保被告は2人で共謀し、土地代金を翌2005年に支出したかのように見せかけた上で同年分の収支報告書の支出総額に約3億5200万円を過大に記載し[2] 、2007年春にはには小沢議員に返済金名目で支出した4億円を同年分の収支報告書に記載しなかった疑いであるという[4]

石川容疑者は大学在学中の1996年から2005年7月まで小沢議員の私設秘書を務め、2009年8月の第45回衆議院議員総選挙 で、2期目の当選を果たしている人物であるという[2]