民主党の後藤英友衆院議員(比例九州ブロック)は24日、昨年8月の衆院選の選挙違反事件で出納責任者の有罪が確定したことを受け、横路衆院議長に議員辞職願を提出し、許可された。

後藤氏の辞職を受け、同党の名簿登載者から中屋大介氏が繰り上げ当選する。

 後藤氏は辞職願提出に先立って党本部で枝野幹事長と会い、「選挙違反の最終的な責任は私にある。けじめを付けたい」と辞職の意向を伝えた。枝野氏はこの後、記者団に、「衆院選で違反があったことは大変申し訳なく、残念だ」と語った。

 民主党は9月の党代表選で投票資格を持つ国会議員を25日に確定する予定で、党内ではそれ以前の議員辞職を求める声が上がっていた。中屋氏の繰り上げ当選が正式に決まるには2週間程度かかる見通しで、投票資格を持つ国会議員の総数は、413人から412人に減ることになる。