民主党の青木愛、新党日本の田中康夫、みんなの党の浅尾慶一郎の3参院議員は18日午前、衆院選に立候補を届け出たため、公職選挙法の規定で失職した。

 青木、田中両氏は2007年参院選で比例選で選出されていた。民主党では前参院議員の広野允士氏が繰り上げ当選する。新党日本はジャーナリストの有田芳生氏が当選資格を得るが、有田氏は衆院東京11区に立候補しており、30日の衆院選投開票後に対応を判断する。

 総務省選挙部によると、有田氏が衆院選で当選した場合でも、衆参どちらの議員になるかは、有田氏の意思で決められる。繰り上げ当選者を決める中央選挙管理会の選挙会は、8月30日前後に開かれる見通し。有田氏が当選通知を受けてから5日以内に辞退しない限り、参院議員となる。有田氏が辞退した場合は、比例選名簿次位の平山誠氏が当選資格を得る。

 浅尾氏の失職に伴う参院神奈川選挙区の補欠選挙は、公選法の規定で10月8日告示、25日投開票の日程で行われる。秋の参院補選は静岡選挙区でも行われる。

 3参院議員の失職に伴う参院の現段階の勢力分野は次の通り。

 民主党・新緑風会・国民新・日本115▽自民党81▽公明党21▽共産党7▽社民党・護憲連合5▽改革クラブ4▽無所属5▽欠員4

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 広野允士(ひろのただし) 66 民前《2》

 衆院議員、参院拉致特委長。東大工卒。富山県出身。