25日付の英紙タイムズは、ノルウェーの連続テロで逮捕されたアンネシュ・ブレイビク容疑者(32)が、犯行直前にネット上に掲載した「マニフェスト」と呼ぶ文書で、英極右組織のイングリッシュ・ディフェンス・リーグ(EDL)に対し、英国の原発を狙った攻撃を奨励していた、と報じた。

 攻撃の理由について、容疑者は「経済活動をまひさせ、革命への政治的機運を創出するため」と主張したという。EDLは、容疑者との公式な接触を否定している。

 英BBC放送によると、容疑者はマニフェストで「ロンドンをイスラム過激派によるテロの国際拠点にした」としてブラウン前首相やブレア元首相らを非難、テロの標的候補とした。こうした事態を受けて、キャメロン政権は安全保障に関する会議を開催、極右監視の強化を検討する見通し